英語講師はわが子に「英語を勉強させない」こだわりはここ
私が児童英語講師を始めて約8年が経ちました。始めたきっかけは「子どもが産まれたこと」でした。
自身の経験上、幼児期にどの程度英語に触れたかが、その後の英語スキルに大きく関わってくると考えています。
わが子が赤ちゃんの時から英語が身のまわりにある環境を作りたい!そう思ってベビー・キッズ向けの英語レッスンを考え、講座を始めました。
今では英語講師として、多くのママたちから英語育児について質問を受け、アドバイスをするようになりました。
まず、私が一番最初にママたちに確認するのは、「自分の子どもにどの程度英語を身につけてほしいのか」ということです。
講座に来るきっかけは、「自分が英語ができないので子どもには同じ思いをしてほしくない」、「何となく世間で英語が大切と言われているから」などさまざま。
もし、「わが子にネイティブレベルに話せるようになってほしい」のであれば、プリスクールやインターナショナルスクールなどに通い、家でも親が英語を日常的に話す必要があるでしょう。
ちなみに、私が行っている英語育児のレッスンでは、ネイティブレベルを目指すのではなく、
■子どもの耳を育てる
■子どもに英語を好きになってもらう
この2点を目標にしています。
そのために自宅でわが子に対して続けてきたことがあります。
まず、英語と日本語は周波数が異なるため、小さい頃から英語を聴いていないと、大人になっていきなり英語を聴いても聞き取ることができません。
これは勉強量でカバーできるものではないため、子どもが言葉を覚えていく時期にたくさんの英語を聴かせてあげることが大切です。
お母さんが英語が得意ではないときは、音楽や映画、アニメなどを、子どもが聞いていてもいなくても、かけ流しをします。
絵本も読み聞かせのCDがついているものがたくさんあるので、それで流してあげるとよいでしょう。
私はもともと洋楽が好きなので、自宅では子どものためというよりは自分が好きな曲をいつも流してきました。
ミュージカルやディズニー映画のサウンドトラックなどもよく利用します。
子どもたちが赤ちゃんの頃から流していますが、英語の音楽に関しては特に教えるということをしたことはありません。しかし、子どもたちは2人とも流し続けて1週間もすれば音楽に合わせて口ずさむようになります。耳コピをしてしまうんですね。子どもの能力は本当にすごいです!
この場合、単語を話そうとしているのではなく、ただ音のマネをしているだけなので、発音もすごくいいです。
この聞き流しは親も無理をせず、長く続けることが重要です。
英検のリスニングで英語耳を実感
私の娘は現在、中学2年生。この聞き流しによって耳が育っていると実感したのは、英検を受検した時でした。
4級から受け始め、今年受検するのは2級ですが、英検のリスニングはまったく勉強していなくても毎回ほぼ満点です。
リスニングで聴かれる内容というのは簡単なものなので、もし日本語と同じように聞こえているのだとしたらきっと答えるのも簡単なのでしょう。
わが家では英語に十分聞き慣れて、少し単語も出てくるようになった頃から、フォニックスの学習を始めました。
フォニックスは「英語の読み方のルール」です。これを学ぶことで、英語の綴りが読めたり、英語の単語を書けるようになっていきます。
自分の子どもの様子を見ていると、英語の音を知ることで、今まで、例えばアヒルをダック、ダックと言っていたことと、d/u/ckという綴りが頭の中でつながる瞬間があるようで、そこから単語を読めるようになるのはとても早かったです。
英語に聞き慣れてからフォニックスを学ぶととても効果的だと感じました。
もし、幼稚園の時期から英語を始める場合にも、まずは英語の聞き流しから始めることをおすすめします。
この時期はそれぞれに好みが出てくる時期なので、なるべくお子さんが興味を持っているものを英語で流してあげるのがよいでしょう。
「機関車トーマス」やプリンセスが出てくるアニメなどを、30~1時間、英語で流して聞かせます。
よくママたちから「子どもから英語ではなく日本語に変えてほしいと言われる」という悩みを聞くのですが、初めに「わが家には英語しかない」と伝えて、徹底することが大切です。
今、中学生と小学生のわが子たちは英語が好きです!…だと思います(笑)。
また英語にまったく抵抗がないので、外国人と話すのも緊張することなく、片言ながらも自然に話しています。
私は常に、子どもにとって英語が「勉強」ではないように心がけてきました。
遊びながら、日々の生活の中で徐々に親しんでいき、初めて外人と話したときの「通じた!」という喜びや、海外の映画を観たときになんて言っているか「分かる!」といったような成功体験を積み重ねて英語を好きなってもらいたいと思っています。
そうすれば、大きくなって留学したいと思ったとき、海外で暮らしたいと思ったとき、外資の会社で働くことになったとき、その選択肢や可能性はいくつも広がり、その先の未来に繋がっていくと思うからです。
<文・写真:ライターよこも>
自身の経験上、幼児期にどの程度英語に触れたかが、その後の英語スキルに大きく関わってくると考えています。
わが子が赤ちゃんの時から英語が身のまわりにある環境を作りたい!そう思ってベビー・キッズ向けの英語レッスンを考え、講座を始めました。
今では英語講師として、多くのママたちから英語育児について質問を受け、アドバイスをするようになりました。
大切なのは「わが子にどうなってほしいのか」
まず、私が一番最初にママたちに確認するのは、「自分の子どもにどの程度英語を身につけてほしいのか」ということです。
講座に来るきっかけは、「自分が英語ができないので子どもには同じ思いをしてほしくない」、「何となく世間で英語が大切と言われているから」などさまざま。
もし、「わが子にネイティブレベルに話せるようになってほしい」のであれば、プリスクールやインターナショナルスクールなどに通い、家でも親が英語を日常的に話す必要があるでしょう。
ちなみに、私が行っている英語育児のレッスンでは、ネイティブレベルを目指すのではなく、
■子どもの耳を育てる
■子どもに英語を好きになってもらう
この2点を目標にしています。
そのために自宅でわが子に対して続けてきたことがあります。
英語の聞き流しで「英語耳」を育てる
まず、英語と日本語は周波数が異なるため、小さい頃から英語を聴いていないと、大人になっていきなり英語を聴いても聞き取ることができません。
これは勉強量でカバーできるものではないため、子どもが言葉を覚えていく時期にたくさんの英語を聴かせてあげることが大切です。
お母さんが英語が得意ではないときは、音楽や映画、アニメなどを、子どもが聞いていてもいなくても、かけ流しをします。
絵本も読み聞かせのCDがついているものがたくさんあるので、それで流してあげるとよいでしょう。
私はもともと洋楽が好きなので、自宅では子どものためというよりは自分が好きな曲をいつも流してきました。
ミュージカルやディズニー映画のサウンドトラックなどもよく利用します。
子どもたちが赤ちゃんの頃から流していますが、英語の音楽に関しては特に教えるということをしたことはありません。しかし、子どもたちは2人とも流し続けて1週間もすれば音楽に合わせて口ずさむようになります。耳コピをしてしまうんですね。子どもの能力は本当にすごいです!
この場合、単語を話そうとしているのではなく、ただ音のマネをしているだけなので、発音もすごくいいです。
この聞き流しは親も無理をせず、長く続けることが重要です。
英検のリスニングで英語耳を実感
私の娘は現在、中学2年生。この聞き流しによって耳が育っていると実感したのは、英検を受検した時でした。
4級から受け始め、今年受検するのは2級ですが、英検のリスニングはまったく勉強していなくても毎回ほぼ満点です。
リスニングで聴かれる内容というのは簡単なものなので、もし日本語と同じように聞こえているのだとしたらきっと答えるのも簡単なのでしょう。
フォニックスを学ぶと単語がスラスラと入ってくる
わが家では英語に十分聞き慣れて、少し単語も出てくるようになった頃から、フォニックスの学習を始めました。
フォニックスは「英語の読み方のルール」です。これを学ぶことで、英語の綴りが読めたり、英語の単語を書けるようになっていきます。
自分の子どもの様子を見ていると、英語の音を知ることで、今まで、例えばアヒルをダック、ダックと言っていたことと、d/u/ckという綴りが頭の中でつながる瞬間があるようで、そこから単語を読めるようになるのはとても早かったです。
英語に聞き慣れてからフォニックスを学ぶととても効果的だと感じました。
もし、幼稚園の時期から英語を始める場合にも、まずは英語の聞き流しから始めることをおすすめします。
この時期はそれぞれに好みが出てくる時期なので、なるべくお子さんが興味を持っているものを英語で流してあげるのがよいでしょう。
「機関車トーマス」やプリンセスが出てくるアニメなどを、30~1時間、英語で流して聞かせます。
よくママたちから「子どもから英語ではなく日本語に変えてほしいと言われる」という悩みを聞くのですが、初めに「わが家には英語しかない」と伝えて、徹底することが大切です。
英語が「勉強」にならないように
今、中学生と小学生のわが子たちは英語が好きです!…だと思います(笑)。
また英語にまったく抵抗がないので、外国人と話すのも緊張することなく、片言ながらも自然に話しています。
私は常に、子どもにとって英語が「勉強」ではないように心がけてきました。
遊びながら、日々の生活の中で徐々に親しんでいき、初めて外人と話したときの「通じた!」という喜びや、海外の映画を観たときになんて言っているか「分かる!」といったような成功体験を積み重ねて英語を好きなってもらいたいと思っています。
そうすれば、大きくなって留学したいと思ったとき、海外で暮らしたいと思ったとき、外資の会社で働くことになったとき、その選択肢や可能性はいくつも広がり、その先の未来に繋がっていくと思うからです。
<文・写真:ライターよこも>