2016年7月28日 18:18
「ママじゃなきゃ嫌!」に満足していませんか?親と子どもの共依存関係とは
発達障害の診断をきっかけに始まった、息子との信頼関係
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私の息子は発達障害があります。
診断が下りる前、私は息子の癇癪やパニックにいつも悩んでいました。「お願い、もう勘弁して」と私まで息子と一緒に泣いてしまったほどです。
そんな私を救ったのが発達障害の診断です。
息子の癇癪とパニックはこちらが適切に支援を行えば発動しないということを、そのとき初めて知ったのです。
診断のおかげで、私は息子との接し方を工夫し、心地のよい時間を過ごすことができるようになりました。
周囲の人に「本当に、息子さんはお母さんのことが大好きって感じだね」と言われると、密かに幸せな気持ちになりました。
私は息子の安全基地になることができた!息子は私を信頼してくれている!
そうです、私はとても満足していたのです。
高熱を出して1週間もダウンした私。初めての「ママじゃない体験」に息子は
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2016年、年が明けると同時に私は高熱を出して倒れました。一週間近くベッドから動けなくなってしまったのです。
よくよく考えたら、息子が生まれてから、高熱で何日も寝込むようなことは一度もありませんでした。息子は生まれて初めて、私以外の人に世話をされることになったのです。
その間、子どもたちの世話は夫がほとんどやってくれました。ところがその一週間は、息子にとってとても苦痛な時間となってしまいました。
まず困ったのが食事。
夫の作った食事に手をつけないのです。
「パパのごはん嫌い。僕の嫌いな物を入れる」と言ってお弁当は手をつけなかったと聞きました。
そうです、私は息子の嗜好や味覚過敏を把握していましたから、入れてはいけない具材が全部頭に入っています。でも夫にはそれが分からなかったのです。
夫にしてみれば、「たかが小葱一つ」「たかが玉ねぎのみじん切り」を入れたぐらいで、息子は食事を全力で拒否します。息子は、私が作った食事でなければ何も食べられない状態になっていました。
そして、お風呂、歯磨き、着替え…。
何をするにつけても、息子の絶叫にも近い大泣きが聞こえてきます。