2016年11月2日 11:00
発達障害の僕も、いじめを乗り越えられた。でも周りと壁を感じ続けていた
初めまして、この記事に目を留めて下さりありがとうございます。
これを読まれている皆様は発達障害との縁が多少なりともある方だと思います。
お子様への接し方が分からない。学校などの集団生活になじめない。他人と考え方・感じ方が異なるため誤解されやすい。
抱えていらっしゃる悩みごとは様々だと思います。
そこで発達障害当事者である私が、自分の障害とどのようにして付き合い、受け入れ、いまの仕事をしているかについて書かせていただきました。
今回は、私の幼少期の学校生活についてです。
「障害」を周りの大人たちが認識したのは小学生のとき
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001026
小学生のころ、私は自分自身に障害があることを認識しておりませんでした。
私の異常を最初に気づいたのは周囲の大人達で、小学1年生のときでした。
この時期になっても未だに私だけ読み書きができなかったためです。
私は文字の形を認識することができず、平仮名が書けませんでした。
ようやく書けるようになっても、文章を書くことはとても難しかったです。
作文の宿題が出ると、机に向かって書こうとするのですが、2~3時間頑張ってやっと2~3行書けたぐらいでした。
読解については、文字を1文字ずつしか読めず、意味も理解できませんでした。
例えば「がっこう へ あるいて いく」なら「が、つ、こ、う、へ、あ、る、い、て、い、く」か「が、つこう、へある、いていく」としか読めず、単語の認識ができなかったようです。
さらに算数も、数字の意味や計算の仕組みを理解する事ができませんでした。1+1すらできなかったそうです。
自分の努力と適切な支援のおかげで、勉強ができるようになった
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10610001986
私の様子を担任の先生から指摘され、手を尽くして原因を調べた母は、「発達障害」の存在を知りました。当時はまだあまり知られていない障害でしたが、運よく発達障害を研究している機関を見つける事ができました。
そこで私に下された診断は学習障害(LD)。でもこのとき私はまだ、自分に障害があるということをきちんと認識できていませんでした。