子育て情報『発達障害の私が、「障害者」として生きることを決意するまで』

2016年11月24日 20:45

発達障害の私が、「障害者」として生きることを決意するまで


就職して3ヶ月後、自分が「発達障害かもしれない」と初めて知る

発達障害の私が、「障害者」として生きることを決意するまでの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044033564

私は小学生のときに学習障害の診断を受けていました。しかし母は障害のことを私に伝えていませんでした。

勉強するうえでの困難や友達関係は次第に改善されていったので、母をはじめとする周りの大人たちは、私の障害は「完治した」と思っていたようです。

しかし私は会社で働き始めてから「自分が発達障害かもしれない」と気付くことになりました。

学生時代、様々な困難はあったものの無事大学へ進学した私は、システム開発業の技術者を目指して勉強し、卒業後は望み通りシステムエンジニアとして就職しました。

しかし、働き始めて2~3ヶ月後、早くも壁にぶつかりました。

それまでの研修では特に問題無かったのですが、実際にシステムの開発作業を行い始めると、ほかの社員と関わることが多くなったためか、トラブルが多発しました。

トラブルの内容は、

・作業指示を他の人よりも詳細に話さないと理解できない
・私の話の要点が分かりづらい
・話の行間や雰囲気を察せず、上司の意図を誤解してしまう

といった、コミュニケーションに関することでした。


自分でもどうしたらいいのか分からず困っていると、上司から「発達障害ではないか?」と指摘されました。「発達障害」という障害の存在を知ったのは、この時が初めてでした。

さらに母からも、私が過去に学習障害の診断を受けた経緯を聞き、自分のことについてもっと知る必要があると考えた私は、精神科医の元で発達障害の検査を受けることにしました。


受け入れられなかった診断結果。「健常者」として生きることを選ぶ

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発達障害の検査を受けることを、私はあまり深刻に考えていませんでした。
なぜなら、母から「障害は完治している」と聞かされていたため、ちょっとした対処法で解決できると思っていたからです。しかし検査の結果を見て主治医が行った提案は、

「今の仕事を辞めて障害者雇用で再就職する」

というもの。私は大いに困惑しました。


私は、

「確かに仕事は上手く行ってないけれど、辞めるほどのことではないだろう」

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