2016年8月12日 11:00
何度も手を洗う、確認する…一見「こだわり」に似ている強迫性障害とは
発達障害の「こだわり」から起きた強迫性障害
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10236001423
強迫性障害という言葉を聞いたことはありますか?
忘れ物はないか、手が汚れていないか、ガスの火を止めたか、など確認行為を何度も繰り返してしまうことが主な症状です。
周囲から見てもその様子が辛いほど、確認行為を繰り返してしまうというところが特徴です。
これは、発達障害の「こだわり」とよく似ているため、周囲から見ると「こだわりなのかな?」と見える事も多いと思います。
私は、23歳のときに強迫性障害になり、後になってからアスペルガー症候群と診断されました。
ガスの確認からどんどん症状は広がり、確認することや心の中で頭に浮かんだことを取り消したりするので心はいっぱい。
自分でも「本当はばかばかしいことをしている」という自覚があり、泣きたくなるような気持ちで、恥ずかしいし、みじめで疲れ果てて、情けなくてたまらない気持ちでいっぱいでした。
病院に行くと私の主治医は、「今の君の心のエネルギーはゼロではなくマイナスです。病気になるのにかかった時間の倍かけて治していきましょう。」といいました。
http://ocd-net.jp/
「小さなことが気になるあなたへ」
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/NEWS/2006/0602.HTM
子どもの不安障害:親が知っておきたいこと
私が、強迫性障害になった原因はどこにあるのだろう
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11071001527
私の場合、強迫性障害は発達障害の二次障害として現われました。
しかしカウンセリングによると、原因は様々で、親子関係での葛藤や自分自身に対するとらえ方の歪みも、強迫性障害に影響を与えていたということでした。
このつらい症状は、「心に押し込めている何か」の代わりに症状として出ているのだなと今では納得しています。この障害の本当のつらさは、発達障害の凸凹が理由ではなく、別のところにあるんだと。
子どもが強迫性障害になるときも、その原因は心の中にあるのかもしれません。
発達障害のある子どもは、驚くほど早い段階でたくさん傷ついています。