子育て情報『回避性パーソナリティ障害とは?「傷つかないよう避けてしまう」症状や治療法、克服するための方法を解説』

2016年9月5日 11:00

回避性パーソナリティ障害とは?「傷つかないよう避けてしまう」症状や治療法、克服するための方法を解説


回避性パーソナリティ障害とは

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10248000475

回避性パーソナリティ障害とは、日本人に多いパーソナリティ障害の一種で、人より不安を感じやすく、傷つくことや失敗することを極度に恐れるようになってしまう精神障害のことです。

パーソナリティ障害の一般的な特徴は以下の3点です。

・認知、感情、対人関係、衝動性などにおいて、著しい偏りのパターンがあること
・偏りのパターンは、青年期か成人期の早期(10歳代後半から20歳代前半くらいまで)に始まり、それから長年つづいていること
・偏りのパターンがあることにより、社会生活や仕事の場面で支障が生じていること

アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)によると、パーソナリティ障害は以下のように3つに分類されています。


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回避性パーソナリティ障害はC群に該当し、不安が強いことや、傷つきと失敗を恐れるあまり、人と接触したり、課題にチャレンジしたりすること自体を避けてしまうことを特徴としています。

回避性パーソナリティ障害がある人の割合は、一般人口では0.5~1%、精神科通院者での割合は10~25%です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4569635253
出典:岡田尊司 「回避性パーソナリティ障害いかに接し、どう克服するか」 PHP新書

対人関係においても不安や恐怖が強いため、仕事や恋愛などにも支障をきたし、場合によっては引きこもりになってしまうこともあります。日本人に比較的多くみられるパーソナリティ障害であり、他のパーソナリティ障害に比べると比較的社会適応の幅が広いとも言われています。

このパーソナリティ障害では、他者からの批判や拒絶を恐れ、自分が軽んじられているという思いを抱きやすいことから、社会的かかわりが困難となっている。彼らは常々、自己への不確実感および劣等感を抱いており、習慣的に自己にまつわる不安や緊張を持続させている。このため、羞恥心を生じる状況や注目の集まる場で失態を演じることを恐れ、そのような場面を避ける傾向をみせる。その結果、彼らは対人交流に消極的になり、限られた範囲でしか親密な関係を形成できなかったり、ひきこもって生活の範囲を制限したりすることがある。

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