子育て情報『誰しも、24時間365日「子どもの障害に理解のある、穏やかな母親」ではいられない』

2016年10月3日 11:00

誰しも、24時間365日「子どもの障害に理解のある、穏やかな母親」ではいられない


息子はアスペルガー症候群

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Upload By ニャンタ

小5の息子は、アスペルガー症候群。

知的な遅れを伴わないアスペルガー症候群の中でも、軽度のほうだと言われている。

でも、そう表現される度に傷付く私がいる。
私の心にもたれかかっているこの負担は、本当に「軽度」なのだろうか?と。

息子と年長の娘を寝かしつけるときに、本の読み聞かせをする。
毎日のことなのに、私が絵本を読み始めると、きまって2人の言い合いが始まる。
原因はいつも「ベットのフチに手を置く」「置くな」という些細なこと。

息子の声が荒く大きくなると、娘は黙る。
息子の大きな声が怖いから。
「妹が怖がっているよ」と何度伝えても息子は分かってくれず、黙っている妹を責め立て始めるのだ。

こんな時、私はいつも思う。

「そんなに大騒ぎをして、怒るような事だろうか?」

でも、専門家はこう言うのだ。

「それはね、お母さんの主観だよ。息子さんにとってこの出来事は、怒るべきことなんだよ。」

この説明は耳にタコができるくらい聞いてきたし、そうなのだろうと頭では十分に理解している。

でも、それでも、大声で相手をなじるような態度を許していいのかというと、違うのではないか。


一度スイッチがはいると、息子の暴言は止まらない

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とりあえず、多少なりとも娘にも落ち度はあったので、そのことを話し、どちらもベッドに手を置くのをやめさせる。


娘はすぐに置いていた手をどけて、読み聞かせの続きを待つ。

息子は「なんで僕だけやめさせられなくてはならないのか!」と大声でキレはじめる。

私は怒ってしまいそうな気持ちを抑えてこう言う。

「2人ともやめさせたでしょう。

置きたかった事が叶わなくて嫌だ、という気持ちになるのはわかるけど、大声で相手を責め立てる態度はよくないよ。」

それでも1度怒りだした息子の激情が止まることはなく、妹と私への不満を垂れ流すように、わめき続ける。

息子のわめきは、ペアレントトレーニングによるところの「好ましくない態度」だ。講座で教わった通り、伝えるべきことだけ伝え、あとはスルーする。

これが正しい対処だと頭ではわかっている。
わかっているが、スルーしてもわめき声は私の耳に聞こえてくるし、言葉は次々伝わってくるのだ。

そんな日々に心は傷つく。
恐らく娘も同じように感じているのだろう。

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