2016年12月13日 11:00
怒るのは悪いことじゃないんだ!アスペルガーの娘を変えた1冊の本
怒りっぽいアスペルガーの娘が、ある日私に聞いてきたこと
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044030833
現在小学3年生の娘は、アスペルガー症候群及びADHDの診断がおりています。
アスペルガーの特徴である「怒りっぽさ・キレやすさ」は娘の中にもしっかりと息づいており、幼稚園の頃からずっと親子でアンガーコントロール(怒りの感情コントロール)に取り組んできました。
ある日、寝る前に騒いでいた息子に、本を読んでいた娘が「もうちょっと静かに楽しんでくれるかな!?」と声をかけました。そして、その後で私に「ママ、今の言い方はどうだった?」と聞いてきました。
私「う~ん、そうねぇ。80点っていうところかな?語尾に『〇〇してくれるかな!?』ってつけると、それが正しいからそうするべきだ!っていう感じが出ちゃうでしょ?そうすると、『なんだよ!』ってムッとする人も多いと思うの。」
娘「でも、集中して本を読みたいから静かにしてほしいんだもん。」
私「『本を読みたいから静かにしてほしい』っていう自分の気持ちを先に伝えたらどう?その後で、『だからこうしてほしいな』ってお願いをするんだよ。相手に『こうするのが正しい』って押し付けると上手くいかないことが多いからね。」
娘「じゃあ、『今本を読んでるけどうるさくて集中できないから、もうちょっと静かにしてくれる?』って言ったらいいの?」
私「そうそう!それだったら、静かにしてほしい理由もちゃんとわかるし、お願いされたら『は~い!』って素直に聞ける気がするよ!」
娘「わかった!じゃあ、今度からそうしてみる!」
どうすれば相手を不快にさせず、自分の思いを伝えられるか。そんな会話がこの半月のあいだに幾度も繰り返されました。
怒りっぱなしだった娘がニコニコしている…なぜ?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017014476
そんなある日、ちょっとはにかみながら、娘が私に問いかけたのです。「ねえママ、最近の私、ちょっと変わってきたと思わない?」
この半月ほどで、確かに娘には変化がありました。
今までは怒りの感情に流されっぱなしで、どうすることもできずに足掻いていた娘が、その都度なんとか怒りと向き合おうとしている。