2016年12月4日 11:00
息子の歌声はまるで騒音…イライラする家族を見て、娘が言ったひとこと
ある朝。気分の良い息子は大声で歌い出し…
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子どもの純粋な発想や言葉というのは、ときどき大人をハッとさせることがあります。
ある朝のこと。
ずいぶんと上機嫌な息子は大きな声で独り言を言い、歌を歌いながら学校へ行く支度をしていました。
その様子は、こう書き出すと和やかな雰囲気に感じるかもしれません。ですが、息子はADHDとアスペルガーの特徴を併せもっています。その場に合わせた行動が難しく、声の大きさや気持ちのコントロールが苦手。
息子の歌声は私にとっては、とても耳障りで心をザワつかせるものでした。
周囲の様子に気付けない息子にとって、独り言は自分だけが楽しくあればいいという気持ちのみで、口からとめどなく出続けます。
歌は音量も音程も考慮されていない「騒音レベル」の代物だったのです。
この騒音、穏やかではいられない…でも
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確かに歌声はうるさいですが、息子は誰かを責め立てているわけでもなく、言葉遣いが目に余るほど悪いわけでもなく、支度も進んでいました。
取り立てて注意する必要はないと思いながらも、私はザワザワとする心を押しつぶして食卓につきました。
ふと前を見ると、私と同じように苦虫をかみ潰したような顔をしている夫が…。
目配せとため息をつきながら、「しょうがない。ガマンしよう」…
そのとき、私たち2人は息子の行動に対し、おそらく同じ気持ちを感じていました。
そのとき、娘の呟いた一言が私達の考えを一変させた
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「お兄ちゃんが笑っていて嬉しい」
娘の一言を聞いてハッとしました。
そうだ。息子は機嫌が良くて心地よさそう。そして、娘はそれを見て喜んでいる。
私たちは、これ以上何を望もうとしているんだろう…。
いつも娘は、息子に大きな声で責められると、怖くて黙ってしまいます。
でも娘は兄のことが好きで、息子は妹のことが大好き。
その2人が幸せを感じているこの瞬間を、私達も一緒に感じるだけでいいのかもしれない…。