子育て情報『発達障害の診断を受けることは、「逃げ」だと思っていた。子どもの特性と向き合う中で私が決心したこと』

2017年1月26日 15:00

発達障害の診断を受けることは、「逃げ」だと思っていた。子どもの特性と向き合う中で私が決心したこと


子どもの発達障害診断が終わった直後、「お母さんも、あるね」

発達障害の診断を受けることは、「逃げ」だと思っていた。子どもの特性と向き合う中で私が決心したことの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417003350

8年前に、子どもを連れて初めて精神科を訪れた日のことでした。

予約時に「受診日には母子手帳を持ってくるように。」と言われていたのに、言われていたことすら忘れてしまい、母子手帳を持参しませんでした。

子どもの診察が終わり、子どもには発達障害があると診断をした次の瞬間、病院の先生が私に言いました。

「お母さんも、あるね」

そしてこう続けました。「息子さんと貴女は似てところが沢山あるでしょう?お母さんもありそうだから、診察受けてみたらどう?お薬も出すよ。楽になるよ。」あまりに軽々しく言う先生の言葉を信用できずにいました。

当時の私には、「楽になるよ。」と言う言葉が悪魔の囁きにすら聞こえたのです。



発達障害の診断を受けることは、「逃げ」だと思っていた

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11071001527

子どもたちが発達障害と診断を受けて、通院しながらお薬飲んでいるのを見ると、私は羨ましく思う気持ちが生まれ、「私も子ども達のお薬を飲んでみたい」と何度も思いました。

私は幼少期から忘れ物や宿題忘れが酷く、先生にきつく叱られた時には「明日は必ず忘れ物しないようにしよう。宿題は必ずやろう。」と決意するのですが、帰宅すると宿題の存在自体を忘れたり、さらには学校に勉強道具の忘れ物をする始末。

数学や社会なども、教科書の文字全部が飛び込んでくる感じがして、どうしても覚えるということができませんでした。

結婚して家事をするようになって困ったのは、片付けられないこと。1つのことに集中して片付ける、ということがどうしてもできませんでした。1番困ったのは鍋に火をかけたまま忘れること。
いったい何度鍋の中身を真っ黒に焦がしたか分かりません。

他にも財布をなくす、鍵をなくす、保険証をなくす、いろいろありました。探し物をするだけでクタクタに疲れてしまう日々でした。

それなのに受診を拒んだのは、「私には診断が必要ない」、「診断を受けるのは、頑張ることから逃げることだ」という風に思えてしまったから。

本当は、日常生活にたくさんたくさん困っていた。

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