2017年2月9日 11:00
「好きなことを増やして欲しい」良かれと思った習い事めぐりが、息子を苦しめていた
発達障害のある息子のために、習い事をさせたい!思考錯誤を試みるも…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736004889
息子に発達障害の診断がおりた3年前、私はネットの検索魔になっていました。発達障害についての知識を調べることはもちろん、検索窓に繰り返し繰り返し打ち込んだのは「発達障害児 習い事」の文字でした。
インターネットのQ&Aなどを見ても、「発達障害児に習い事をさせたいのだけれど、何が良いですか?」という質問の多いこと多いこと!
発達障害のある子どもを持つ保護者がこれほど習い事探しに必死になるのは、「発達障害の特性が少しでも軽くなって欲しい」「発達障害でも普通の子に負けないで生きていって欲しい」という想いがあるのかもしれません。
私も息子が発達障害だと分かった途端、習い事探しに奔走しましたが、それも同じようにこんな理由からだったように思います。
・習い事で苦手を克服して欲しい(息子は運動や協調運動が苦手)
・何か「好きなこと」を見つけて欲しい
・先生や友達との関わりが上手に出来るようになって欲しい
・「楽しい」と思える場所を増やして欲しい
しかしあれこれとネットを徘徊し、「これは!」と思った習い事に息子を連れて行っては、癇癪を起こされてあえなく退会…を日々繰り返していました。
好きなことを増やしてほしかったのに…失敗だらけだった息子の習い事選び
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154002129
例えばトランポリン教室。
「発達障害の子どもにはトランポリンが良い」という話もよく見聞きしていました。けれども、競技用の跳ね幅の大きい本格的なトランポリンは、重力に対して強い不安を感じるという特性を持つ息子のパニックを誘発しました。
また、先生に支えてもらいながら飛ぶことも、触覚過敏の息子には苦痛でしかなかったようです。
それから、ピアノも発達障害児の協調運動を鍛えるのに良いという話。目で楽譜を追いながら、左右の手を別々に動かすからです。理論上は確かに効果的に思えます。
けれども、ピアノの習い事はどうしても自宅で練習する必要があります。
幼稚園で疲れ果てて帰ってくる息子には、それはあまりに重い負担でした。