2017年6月26日 11:00
角砂糖でカロリー補給をする息子、我が家の偏食との向き合い方
楽しいはずの食卓が…息子の偏食で
長男はADHDを伴うアスペルガー症候群です。
私を悩ませた息子の特性のひとつに、偏食があります。子どもの好き嫌いは少なからずあるものですが、味覚が過敏な発達障害児の偏食は一筋縄では行きません。
息子の偏食の兆しは離乳食が始まった直後から。食べるのは某メーカーの瓶詰めのみで、私が時間をかけて作った離乳食は食べないというこだわりがありました。瓶詰めだと食欲は旺盛で二瓶くらいぺろりと食べてしまうのに、私の作ったものだと食べるのは軟飯くらい。
離乳期間が終わり、レトルトに頼らない食事になると食欲は激減。息子の食へのこだわりはますますはっきりしてきて、アンパンマンのようにまるまる太っていた息子はみるみるやせていきました。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179008422
食べられるものは、米、蕎麦、根菜、かぼちゃ、青魚、卵、納豆や豆腐などの大豆の加工品……以上です。
どんなに工夫して調理してもそれ以外のものは食べません。
さらに、環境が変わると普段食べているものも食べられなくなるし、調理法が変わっても食べられません。
学校給食では牛乳しか飲まない。
実家を含め、よそのお宅でご飯が食べられない。
外食は蕎麦屋しか行けない。しかも生蕎麦で茹でたてでないと食べません。
空腹に耐えられなくなると、食事を採る努力はせずに角砂糖をなめてカロリーを補給する。
さらにダラダラと長い食事も私にとっては悩みの種で、楽しいはずの食卓は親子でイライラして辛い時間でした。
子供の偏食が不安で仕方がない
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186006072
子どもの偏食を私が必要以上に大きな悩みにしてしまったのは、「健康に影響が出るのではないか?」「このままだと一生食べられないのではないか?」という、ふたつの不安があったからでした。
だから私は一生懸命工夫して、なんとか食べさせようと躍起になりますが、結果が全く伴わなかったためイライラを増幅させて、息子にとっても食事をさらに辛いものにしてしまったのだと思います。息子には食べられないと分かっていても、食べられない食材を使い、食べられないものを作り、食べてくれないとイライラする。