2017年3月14日 11:00
「ママ、靴下脱いでいい?」何でも許可を求める娘。理由は5年前の出来事に…
「ママ、靴下脱いでもいい?」私の許可を求め続ける、アスペルガーの娘
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038004110
「ママ、お茶飲んでもいい?」
「ママ、このおもちゃで遊んでもいい?」
「ママ、工作でセロテープ使ってもいい?」
「ママ、靴下を脱いでもいい?」
春から小学4年生になるアスペルガーの娘。毎日何度もこのような「許可」を母親である私に求めてきます。
私「あなたはどう思うの?」
娘「お茶は飲むためにあるから、別に飲んでもいいと思う」
私「ママもそう思うよ。みんなが飲むためにお茶を沸かしてあるんだから、いちいち聞かなくても好きなときに飲めばいいんじゃないかな?」
そんなやり取りをすると、娘もその時は納得するのですが、また「ねえママ、喉が渇いたからお茶飲んでもいい?」が始まります。
挙句の果てには「靴下を脱ぐ」という行動にまで許可を求めてくるので、いちいち対応しなければならないこちらの神経もすり減ってきます。
一体どうして娘は執拗に「許可」を求めるのでしょうか?
そこにあったのは、「もう2度と傷つきたくない」という娘の切実な思いだった
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038004877
疲れ果てた私は、娘と話し合ってみました。
「ねえ、どうして『ママの許可』が必要なの?」
「もう自分でいろんな事をしっかりと考えられるようになっているんだから、許可を取る必要はないんだよ?」
「自分で考えて行動して、もし失敗しちゃったら、その時にどうすればいいのか一緒に考えてみようよ」
すると、娘から思いがけない答えが返ってきました。
「私も考えてみれば、靴下を脱いじゃいけない理由なんてないと思う」
「でも、前に勝手に靴下を脱いでママに怒られたことがあってすごく悲しかった」
「もうあんな辛い思いをするのは絶対に嫌だから、先に聞いて安心してから脱ぎたいの」
確かに4~5年前、娘がまだ幼稚園生の頃、ピアノのレッスンを先生のお宅でしてもらっている最中に娘が靴下を脱いだことがありました。その時私は、「汗いっぱいの靴下を触った手でピアノを弾くと汚れて迷惑でしょ!」「どうしても脱ぎたかったらママが脱がせてあげるから、今度からママに言いなさい」