2017年5月11日 16:00
[第3回]本物の自信は「今の自分ができないこと」には振り回されないんだと思う
◆「今できないこと」に振り回されず自分の可能性をちゃんと信じられるのが「自信」だと思いますね
ー吃音のきっかけを知り、浪人を余儀なくされて…その後どう向き合ったのでしょうか。
岩元:それが、この行き場のない憤りや怒りは「お前ら見てろよ!!」というモチベーションになったんです。「お前ら」は一体誰なんだって感じですけど。(笑)
浪人生活というのは嫌というほど自分に向き合う時間があって、徐々に「障害も環境も言い訳にしない。絶対自分に負けない。」という気持ちが湧き上がってきました。
これまでにない程がむしゃらに頑張れましたね。その結果、受験した全ての国立・公立大学と難関私立大学に合格しました。
ー平均評定1.5からの大逆転…
岩元:いやぁ〜、本当にどうやったら1.5を叩き出せるのか自分でも不思議ですよ!!(笑)
岩元:就職活動も先行き不安ではありますけど、浪人時代に培った「自分は自分に絶対負けないんだ」という心構えがあるので、きっと最後は大丈夫だと思えています。
ーそういうスタンスが本当の意味の「自信」なのかもしれませんね。自分をちゃんと信じてあげられる、というか。
岩元:あ〜、本当にそうだと思います。「今、何ができる、できない」なんて表面的なことに振り回されずに、自分の未来の可能性をちゃんと信じられるのが「自信」だと思いますね。それは本当に大切なことです。
ーその原点が、浪人生活…?
岩元:そうですね、「上手く行かなくても自分は逃げない」って信じて進めるのはあの時期があったからですね。逃げないというのは受験も就活も障害も一緒ですから、自分の基盤になったと思います。
ーなるほど
岩元:で、そんなきっかけをくれたのは推薦を勝手に辞退した両親なんですよね。
自分が変わるための十分な時間を作ってもらったようなものだから、今は打って変わって感謝しかない、ははは(笑)。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10696001989
岩元:結局ね、どれだけ人や環境を恨んでも何も変わらないじゃないですか。だから「自分の人生絶対負けねーわ!!」という気持ちを持って生きています。
ー負けないって誰に?何に?
岩元:「自分に」ですね!
吃音だから出来なくても仕方ないって言い訳したくなる自分、
障害理解の仕組みがない社会や学校が悪いって責めたくなる自分、
それに「あ〜勉強めんどくせえ」