昼間まで寝ている夫にイライラ。その理由がわかって見えてきたこと
特性を知って、理解が深まった私たち家族の話。
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我が家にはアスペルガー症候群の娘と、不注意優勢型ADHDの息子がいます。
面白いように娘は私に、息子は夫にそっくり。
子供たちに発達障害の診断が下り、書籍やネットからたくさんの知識を得る中で、私も「この特性は自分も持ち合わせているな」と感じることが多々ありました。
最近は「大人の発達障害」というキーワードもよく見かけるようになりました。診断が下りるかどうかではなく、「自分を知る」という意味で、ご自身に当てはまる特性がないかどうか調べてみるのも良いかも知れません。
さて今回は、毎日お昼まで起きてこない夫にイライラしていた私たち家族が、夫の行動を認める方向に進み始めたお話をしたいと思います。
夜型生活を続ける夫にイライラしていた日々。
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夫は自宅で仕事をしています。日によって仕事のボリュームにも差があり、夜中まで働いていることもあれば、日中少し余裕ができて子供と遊べることもあります。
とても良い環境だとは思うのですが、私にはずっと夫に対する不満がありました。仕事の有無にかかわらす、毎日夜遅くまで起き、昼過ぎまで寝ていることです。
もう独身ではないのだから、もう夫婦だけの生活ではないのだから、家族に生活サイクルを合わせてくれてもいいじゃないか。一日中、子どもたちにひっきりなしに話しかけられ、息をつく間もない私に変わって、10分でも20分でも子どもたちの相手をしてくれるだけでも助かるのに…。
休日に家族で出かける予定がある時も、夫が起きてくるのは出発時刻の30分前。自分の身支度を整えることしか考えておらず、子どもたちの準備を手伝いながらバタバタと用意をしている私の横で、のんびりとコーヒーを飲んでいるのです。
はじめは「手伝ってよ!」と声をかけていましたが、何度話をしても、家庭を運営するということに進んで参加してくれない夫に疲れ、いつしか期待することをやめました。いつしか子どもたちも白い目で夫を見るようになりました。
パパが大好きだからもっと遊んでほしい、もっと喋りたい、もっと一緒にいたい。なのに、どうして毎日こんなに遅くまで寝ているの!?
そんな子どもたちの声にも、夫は「そうだなぁ」と笑いながら返していましたが、起床時間が早まることはなかったのです。
「夜遅くまで起きている」のも「朝起きれない」のも「特性」!?
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そんな折、SNSで「ADHDの方は放っておくと夜型の生活になる場合が多い」という情報を目にしました。
この情報を見たとき、イライラした感情がすとんと消えてゆきました。
夫の夜型生活は、努力不足ではなく、特性によるものだったのだと理解することができたのです。
アスペルガーとADHDの子どもたちを育ててきた私は、生まれ持った特性を努力で矯正することは難しいと日頃から肌で感じてきました。だから、父親なんだから一般的な生活サイクルで生きなさいというのは、子どもたちに“一般的な子どものような振る舞いをしなさい”と強制するのと同じことだと思ったのです。
むしろ休日に早起きをして家族で出かける際は、夫なりにがんばって早起きをしてくれているのだと認識を改めました。
パパが朝起きてくれないと文句を言っていた子どもたちには「いろんなタイプの人がいて、パパは朝に寝てお昼に起きるタイプの人なんだよ。」と自信を持って言えるようになりました。
私が認識を改めた事で、子どもたちの夫に対する意識も「朝起きられないしょうがない人」から「これがパパ、そういうタイプの人」というものに変わりつつあります。
普通の生活リズムで生きられないことを責めるのではなく、夫の生活リズムを認めて受け入れることで、少しずつ家族関係が良くなっているような気もします。
認めることが、家族一人ひとりへの理解を深めることに
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アスペルガーの娘と同じような特性・思考回路を持った私は、その特徴を身をもって理解しているため、娘に伝えたいことがたくさんあります。しかし、ADHDの息子は私とはまったく異なるタイプの人間なので、息子のことを理解できるているかどうか時折不安になっていました。
しかし今回のことをきっかけに、せっかく息子とそっくりの夫がいるのだから、夫の行動パターンから息子を理解する手掛かりを得なければもったいないと思うようになりました。
発達障害のある子どもたちは、私たちには想像できないような感覚過敏を抱えていたり、恐怖や不安を感じていたりします。何気ない日常を送っているように見えても、実はたくさんのストレスを受けながら、がんばっているのです。
私が心の中で夫を責めていたように、「もっときちんとしなさい」「もっと努力しなさい」とついついお子さまを責めてしまう方もいらっしゃるかも知れません。そんな時には、一度「もうすでにたくさんがんばっているんだ」という前提でお子さんを見てみませんか?
少し視点を変えてみると、「今日もよくがんばったね」「もっと楽になれるようにどうサポートすればいいかな?」という肯定的な声掛けをするきっかけになるかもしれません。
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