2017年6月25日 11:00
「友だちと一緒なのにひとりぼっち」アスペルガーの娘が抱える孤独の正体と、親の私が願うこと
「友達と一緒にいても、ポツンと一人でいるような気がしてた」
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032004109
アスペルガー症候群と診断されている9歳の娘は、今は小学校に通っていません。ある日「もう学校へは行かない」と宣言してからはホームスクールで毎日を過ごしています。
学校へ通っていた頃の話は今でもよくするのですが、ある時こんなことを話してくれました。
「みんなで机を並べてお喋りしていても、私だけがいつもみんなから離れた場所にいるような気がしてた」
「私が話すことなんて、誰も聞いていないような気がして怖かった」
「友達と一緒にいても、ポツンと一人でいるような気がしてずっと孤独だった」
娘と同じような特性を持つ私にも、この気持ちはとてもよくわかります。
一般的に見れば、娘の学校生活は充実していたように思います。お友だちが多く、先生との関係も良好。通学路の見守り隊の方々にも可愛がられていて、今でも外出時に顔を合わせると「最近見かけなくて心配していたよ。元気だった?」と声をかけてもらったりしています。
他人と関われず、1人で過ごしていたわけではないのです。むしろ1人でいる時間の方が少なく、担任の先生から見れば「特に問題なし」と分類されるタイプだった娘。
しかし、そんな娘がなぜそこまで孤独感を感じていたのでしょうか。
同じ「アスペルガー症候群」でも女性と男性は違う!?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017019412
一般的にアスペルガー症候群の特徴として挙げられるものは、男性のアスペルガー症候群の方にぴたりと当てはまるものが多いのだそうです。もちろん個人差はありますが、女性の方が社交性を身につける能力が高い傾向にあるため周囲に溶け込みやすく、こだわりの強さやコミュニケーションに関わる問題が露呈することが少ないためだといわれています。
では、ある程度の社会性を身につけた女性のアスペルガー症候群の方は何の困り感もなく過ごせるのかというと、それはまた別問題。原因不明の体調不良や、女性同士の他愛ないお喋り(いわゆる「ガールズトーク」)について行けず人間関係に悩んでしまうことが多いそうです。