子育て情報『ADD(注意欠陥障害)とは?症状やADHDとの関係性、ADDの特性ならではの治療法をご紹介します!』

2017年9月7日 18:30

ADD(注意欠陥障害)とは?症状やADHDとの関係性、ADDの特性ならではの治療法をご紹介します!


ADDとは?

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ADDとは、日本語では「注意欠陥障害(Attentin Deficit Disorder with and without Hyperactivity)」と訳され、現在ADHDと呼ばれる発達障害のかつての診断名です。

アメリカ精神医学会が発行する国際的な診断基準、『DSM(精神障害の診断と統計マニュアル)』の改訂に伴ってその名称が変化してきました。ADDという名称が診断カテゴリーとして有効だった期間は、『DSM-Ⅲ』が出版された1980年から『DSM-Ⅲ-R』に改訂された1987年までです。

その特徴は注意の持続と衝動性の制御に困りごとが生じることで、現在の『DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)』の診断基準では、ADHDの「不注意優勢型」に相当します。

現在、不注意と衝動性に対して「ADD」という診断が下りることはまれですが、以前に診断を受けた人もいらっしゃるかもしれません。また、診断名として機能してはいなくても、ADDの特性に困っている人もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、ADDがADHDに変わった経緯とともに、ADD的な特性を持つ人の困りごとに着目して解説します。


ADDからADHDへ。
診断名の変遷

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ADDという診断名が登場したのは『DSM-Ⅲ』が出版された1980年です。それまでは、子どもの多動性のみが主に取り上げられていましたが、この改訂では「注意の持続と衝動性の制御の欠如」にも焦点が当てられました。その結果、ADD(注意欠陥障害)という障害概念が導入されました。

その後、1987年に改訂された『DSM-Ⅲ-R』では、再び多動性の影響力が重視され「ADHD(注意欠陥障害,多動を伴う/多動を伴わない)」という分類名になりました。この改訂から不注意、多動、衝動性の3つが診断基準になったのです。しかし、『DSM-Ⅲ-R』以降もしばらくADDという診断名は有効でした。なぜかというと「ICD」という別の診断基準でADDが残っていたからです。ICDとは、「国際疾病分類」

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