2017年8月31日 14:30
コンサータの効果や副作用は?ストラテラとどう違うの?ADHDのある人に処方される薬コンサータを解説!
アメリカにあるヴァンダービルト大学のWolraich医師らがADHDのある6~12歳の子ども282人を対象にした試験を行い、すべての評価項目で症状改善がみられたことを2001年に報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11581440
Wolraich ML, et al : Randomized, controlled trial of oros methylphenidate once a day in children with attention-deficit/hyperactivity disorder. Pediatrics, 108(4):883-892, 2001
なお、薬の効き方には個人差が非常に大きいことが分かっています。ADHDと診断されるすべての人に効果があるわけではありません。
6歳から12歳までのADHDのある子ども99人を対象に、カリフォルニア大学アーバイン校のSwanson博士らが、コンサータのもっとも適した量がどれくらいなのかを調査しました。
その結果、最適な量は36mgがもっとも多かったものの、18~54mgまで幅広く分布していたことを2000年に明らかにしています。
https://uic.pure.elsevier.com/en/publications/initiating-concertatm-oros-methylphenidate-hcl-qd-in-children-wit
Swanson J, Greenhill L, Pelham W, Wilens T, Wolraich M, Abikoff H et al. Initiating Concerta(TM) (OROS® methylphenidate HCl) qd in children with attention-deficit hyperactivity disorder. Journal of Clinical Research. 2000 Sep 14;3(59-76):59-76.
また、病型によって適正な量がかわることを示唆する報告もあります。
多動・衝動・不注意の症状が混じりあっている症状の混合型ADHD、もしくは不注意の症状が強くあらわれる不注意優勢型ADHDの5歳から16歳の子ども47人を対象にシカゴ大学のStein博士らが調査を行いました。