「私は私が発達障害だと気付けて良かった」発達障害当事者の居場所「Necco」を運営する金子磨矢子さん
発達障害当事者による、発達障害当事者のための居場所「Necco」

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東京の高田馬場にある「Necco」は、大人の発達障害当事者による、大人の発達障害当事者のための居場所です。
高田馬場にある雑居ビルの1室にあり、18時までは一般のカフェとして発達障害の当事者によって営業され、18時以降はフリースペースとして発達障害の当事者のために場が解放されます。
スペースでは茶話会やゲーム大会といったイベントも頻繁に開催されており、発達障害の当事者が気軽に集まれる居場所づくりがなされています。
http://neccocafe.com/
大人(成人)の発達障害当事者のためのピアサポート Necco(ネッコ)
取材に訪れた日もたくさんのお客さんで賑わっており、別フロアではフラワーアレンジメント講座が開かれていました。

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本棚には発達障害関連の本が多数並んでいます。

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Neccoは自由に集まれる居場所としては2010年、カフェとしては2011年に活動をスタートしており、大人の発達障害当事者のための常設の居場所としては、日本で最初に出来た場です。
今回の記事では、このNeccoを立ち上げた方であり、ご自身も発達障害の当事者である金子磨矢子さんに、活動を始めたきっかけや、長年続けていく中での苦労、活動を続けるモチベーションや今後の展望についてお話をお聞きしました。
金子さんは平成28年度厚生労働省より「発達障害者の当事者同士の活動支援のあり方に関する調査」を受託し、その報告会である「発達障害当事者会フォーラム2017」を開催された主催者のおひとりでもあります。
この報告会は、1月にも「発達障害当事者会フォーラム2018」として大阪で開催する予定とのことです。
金子さんのインタビューから見えてきたのは、当事者活動を続けることの大切さと、当事者活動としてどう外の社会と関わっていくかという問題意識でした。
ずっと自分はちょっと変な子だと思っていた

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―金子さんがご自身の発達障害について知ったのは、どういったきっかけだったのでしょうか。
金子さん: 子供のころからずっと、自分はちょっと変な子だとは思っていました。
しかし本格的に自分のADHDを知るきっかけとなったのは、子育てに悩み、本屋で調べ物をしていたときですね。