「オレ、普通科高校を受験したくない!」ADHD息子の選択とは…
息子の志望校とは?中学3年生の夏休み直前に、突然の告白
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高校受験に向けて塾に通わせたりしたものの、息子は勉強に熱心ではありませんでした。
中学3年生になっても「受験のことは話したくない!」と怒り出す始末で、志望校の話はまったくできない状態。
当時、私と夫は、普通科の公立高校に進んでほしいと考えていました。
地域には、特別教育支援のモデル校となっている普通科の公立高校があり、発達障害がある生徒もそうでない生徒にも丁寧な指導をしてくれる高校だったので、そこがいいんじゃないかと考えていたんです。
中学3年生の夏休みに入る直前、ようやく息子から高校受験についての話をしてきました。
実は行きたい学校が決まっていて、その学校の夏休み体験授業を申し込んだというのです。そこは自動車整備士を目指す生徒のための、私立の専修高校でした。
「この学校じゃなきゃ、すぐ辞める」息子の意思は固かった
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専修高校は、普通科の学習内容に加えて機械実習のカリキュラムもあり、両方学べる学校でした。
ですが、私立です!わが家はぶっちゃけ裕福ではありませんから「ムリ――!私立とかムリ――!」なんです。
でも息子は「その学校以外は行きたくない、普通科高校には興味がない!」と言います。
オイオイ!親の懐事情考えろや!と先に述べた地域にある公立高校を勧めたのですが
「普通科高校なんかでやりたいことない、入学しても面白くなかったらすぐにやめる気がする」と言うのです。
大好きなことを学び、仲間と思う存分語り合える高校生活を
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「親を脅す気か?」と思いましたが(笑)、息子がどうしてその学校を選んだのか聞いてみたところ…
「自分と同じ車やバイクが趣味の仲間を作りたい」
「普通科高校にはない車の部活動をやりたい」
「今までは友達とマニアックな話ができなかったから、思いっきりしてみたい」
「メカニックを勉強したい」
という答えが返ってきました。
確かに友達との会話では、ADHDの特性でもあるマニアックな会話をしてしまうことを避けるように、そして早口にならないようにと注意してきました。
そういったことをを注意していたので、中学校では友達と仲良くやってこれたものの、本当は自分の好きな話を思う存分したかったんだネ。
アツく語るところはやっぱりADHDだと感じました。
息子自ら申し込む、その変化がなによりうれしかった!
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息子は勉強は苦手ですが、好きなことでは集中力を発揮することができます。だから将来は、自分の好きな車関係の仕事をするのもいいんじゃないかと思いました。
発達障害がある子は”好きなことや特技を伸ばして育てたほうがいい”ともいいますから、子どもがやりたいことを見つめたなら、それをバックアップしてあげてもいいかな?と、私も考えるようになりました。
なにより、受験に無関心かと思っていたのに、自分で体験授業を申し込んでいたことがとても嬉しかったんです。
自分はこの学校でやっていけそうか?体験授業を受けて確認していた息子ですが、それが相当楽しかったようで…。
なんと体験授業開催の度に参加し、結局3回も受けていました(笑)
ウキウキ高校生活を夢見る息子に、母は…
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体験授業で、部活の説明も受けて帰った息子は
「入学したらどの部活に入ろう?どれも楽しそう。迷う~」と学校のパンフレットを眺めてウキウキしていました。
部活はすべて、車やバイクにちなんだ活動なのでマニアには興味深々でたまらないようです。
そこまで専修高校に行きたいのならば行かせてあげたくなるのが母親です。
志望校について言い出せなかった、本当の理由とは
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しかし夫は、「将来の職業の幅を広げるためにも普通科高校から4年生大学に行くべき!」と考える人。
しつけには厳しいですし、息子にとっては脅えるほどコワイ存在の父親です。
今まで高校受験の話をしたがらなかった理由は、何も考えていなかったのではなく「絶対お父さんに反対されるから、言いたくなかった…」という理由だったと分かりました。
私が説得したところで夫は反対するだろうと、夫に息子の志望校の話をできないまま、願書提出の期日が近づいてきます。
それに私立の学校は入学金や授業料も高い。私自身「支払っていけるだろうか?志望校変更するべきか…」とも悩んでいました。
金欠だったわが家が、どうやってお金の問題を乗り切ったか…そして息子は、どうやって父親を説得したのか…
それはまた、次の機会にお話させていただきま~す☆