子育て情報『ほかの子と違う「逆さバイバイ」。自閉症の特徴だとしても、私が笑顔になれた理由』

2017年11月30日 16:00

ほかの子と違う「逆さバイバイ」。自閉症の特徴だとしても、私が笑顔になれた理由


どうして真似しないんだろう?双子の長男と次男の大きな違い

難病のあった長男は、赤ちゃんの頃から周囲の問いかけに対して反応が薄い子でした。

反対に双子の次男は1歳の頃には、私や夫が手を叩けば「はくしゅ!」と言って真似をし、近所の方が「バイバーイ」と手を振れば笑顔で手を振り返す子どもでした。

どうして長男は反応してくれないんだろう…。焦燥感に駆られて私が目の前で手を振ってみても、長男はガラス玉のような瞳で私を見つめるだけです。

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その瞳からは一切の感情が読み取れず、私はこの子には周りの風景が見えてないんじゃないかと不安になりました。けれど目の検査をしても異常はありません。

1歳半を過ぎた頃、この子には何か障害があるのではないか…そんな恐れが徐々に芽生えてきた時期でした。



自閉症と診断された長男。納得したものの…

その後、長男には2歳で自閉症という診断が下りました。やはり…という思いが強くあり、今まで疑問に思っていた行動の一つひとつに納得がいきました。

主治医の先生は「お母さんの真似をしないのは、まだ周囲への関心が薄いからだと思います。でもそれはずっとじゃない。徐々に変わっていきますよ」と力強く言ってくださいました。

「本当にそんな日がくるでしょうか」さらに問いかける私に向かうと先生は

「大丈夫。シュウくんにはまだ受け皿がない状態なんです」

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と笑顔で言ってくださいました。その言葉を聞いて、焦っちゃいけない。長男の成長を信じて待つしかないんだ――ほんの少しだけ心が軽くなりました。


待ちに待った初めてのバイバイ。

その後3歳になった長男は療育施設への通園が始まりました。

通って数ヶ月たった頃のことです。通園する長男のバスに向けて、バイバイと手を振る私に長男は手を振り返してくれたのです。嬉しくなった私は何度もバイバイしました。
すると長男は表情こそありませんでしたがもう一度手を振ってくれました。

その手を見るうち、私はあることに気づきました。通常バイバイするときは相手に手のひらを向けますが、長男のバイバイは手の甲を私に向けていたのです。

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口を真一文字に結んだまま手の甲を向けて振り続ける長男の姿はみんなと違っていて、驚いた私は一瞬、バイバイしていた手を下ろしてしまいました。

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