ADHD息子と仲間たち、「ゲームお泊まり会」でバカ騒ぎ!でも、両親大歓迎の理由とは?
自分が好きな遊びじゃなきゃイヤ!友達に合わせるなんて苦痛すぎた小学生時代
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息子リュウ太は小学生のころ、友達に合わせて遊ぶことなど苦痛すぎてできませんでした。
「ワクワクしないことには付き合いたくない!」、”自分が”楽しいことにだけ全エネルギーを使いたいコテコテのADHDです。ウソでも人の趣味に共感するなんてことはできません。
私はそんなリュウ太に、「みんなに合わせられるような柔軟な心を持ってほしいな…」なんて思っていたものです。
でも、人に合わせるなんて、ADHDの小学生にとってはまだまだ難しいこと。
ところが!中学生になると徐々に、友達オススメのゲームもするようになりました。やっと友達の趣味に合わせることができるようになってきたのです。
男子4人、ミッション成功に向けて協力し合う!?コミュニケーション力が自然にUP
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放課後、ウチに4人くらいの同級生が集まり、友達のソフトでゲームをすることが増えてきました。
どうも、海外のギャングゲームをやっていたようで、「アレじゃねー?」「コレだろ!」と協力し合ったり、ときには転がって大笑いしたりワイワイと楽しそうです。
海外版のゲームなので、英語力がまだイマイチな中学生には分からないことも多く、みんなで協力して試行錯誤しながらプレイしている様子。
私はすぐそばの部屋で仕事をしていたのですが、おかげで全く集中できませんでした…。そのうえ、ハイテンションで遊ぶ男子4人が集う部屋からは、汗臭やら靴下臭やらいろいろなニオイまで漂ってくる~ (笑)
でも、息子が友達と楽しめている!と思うと、仕事に集中できなくても、部屋が多少臭くなっても我慢できました。
友達の意見を受け入れたり、自分の意見を提案したり、小学生のころには見られなかった”仲間意識”が生まれている感じ。ゲームをしながらコミュニケーション力まで磨かれている!と感じられました。
それに、友達と遊んだ日は、疲れて早く寝てくれるのも母として高ポイントでした(笑)
ゲーム三昧の「クリスマスお泊り会」を計画!息子がホスト役に
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クリスマス間近のある日、夫が「家族で楽しもう!」といろいろなスポーツ対戦ができるゲームソフトを買ってきました。
ところが息子は、家族でやる前に友達と楽しむんだと「お泊り会」を計画!というか勝手に決めてきたのでした。
息子の計画は、ゲーム三昧の「クリスマスお泊り会!」。友達4人でわが家でお泊りして、自分たちでカレーライスをつくり、夜通しゲームをするというもの。
夫がいると遠慮して楽しみづらいということで、夫には会社に泊まってもらい(クリスマスなのに!)、気兼ねなく遊べるように準備しました。
パーティー当日は、子どもたちだけでカレーを鍋いっぱいにつくって、4人でたいらげてからっぽに。私の分をとっておいてくれるという気の回し方はできなかったようで(笑)
そして、家族で楽しむ予定だったスポーツゲームで、中学生らしく健全に汗を流してハッスルハッスル☆ドタンバタン!遠慮なく暴れる男子たち。
「息子はホスト役らしく、みんながくつろげるように細かい気遣いをしていました」…といいたいところですが、気遣いなんて全くできてなくて、友達のほうが細かいお手伝いをせっせとしてくれました。
そんな空気読まないところが、さすがADHD息子。誰も期待していません(笑)
ダサいことがカッコイイ!?”ヘタレでダサい”自分を笑いに変えられるように!
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その夜の息子たちを見ていて思ったことは、ゲーム中にダサい失敗をして友達にツッコまれることが「オイシイ!」らしく?お互いツッコミ合っては、大笑いしているのです。
小学生時代の息子だったら、ツッコまれたら怒り出したり、被害者意識強めでしょげていたはず。でも、ヘタレでダサい自分を笑いに変えられるようになっていたんです。息子が殻を破れた、新しい息子の姿を見ることができた瞬間でした。
リーダーの子がまず最初に”ダサいことをやらかすのがオモシロイ!”という雰囲気づくりをしてくれ、他の子がかわるがわる失敗したり、ダサいことをする。
そして皆でツッコミ合っては、ゲラゲラ大笑い。
これが中学生らしいコミュニケーションなのかな?、ダメなところも見せられると仲間意識が強まるのかも?、カッコよく勝つだけがオモシロイわけじゃないという、新たな価値観を友達から学べてるのかもしれないと思いました。
「こんな日があってもいいよね!」息子の成長を感じた夜
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はしゃぎすぎて、夜中は大人しくボードゲームに流れていった男子たち…ホスト役のはずの息子は、なんと真っ先に寝てしまいました。
オイオイ、夜通し遊ぶんじゃなかったの?企画したのはお前だろ!と、ツッコミたくなりました。
その日は私まで徹夜することになりましたが、友達と一緒にワイワイ楽しむ息子の姿を見ることができたし、「こんな日があってもいいよね!」と気楽に考えられるようになりました。
小学生のころ、あんなに気をもんだ友達付き合いなのに…。はからずも、息子のコミュニケーション力をUPさせられるゲームを買い、クリスマスなのに会社にお泊りしてくれた夫にも、大感謝した夜なのでした。