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即日完売の「究極のコーヒー」。焙煎したのは、15歳の少年でした
2017年4月、群馬県桐生市に、小さな珈琲焙煎店 「HORIZON LABO」(群馬県桐生市)が誕生しました。コーヒーを焙煎するのは、アスペルガー症候群のある15歳の少年、岩野響さん。
彼には幼いころから、調味料の違いもすぐに分かってしまうほどの鋭敏な味覚と嗅覚がありました。その特別な感性で生み出されたコーヒーは、たちまち評判になったのです。
10歳で診断を受け、中学校で大きな壁にぶつかった岩野さんは不登校となりました。そんな時、両親の知人がくれた”小さなコーヒーの焙煎器”との出会いがきっかけとなり、人生の転機を迎えます。
それ以降、岩野さんは、持ち前の鋭い味覚と嗅覚を生かして焙煎を行うようになります。
そして、コーヒー界のレジェンド「大坊珈琲店」の大坊勝次さんとの出会いをはじめ、さまざまな人との交流を通して、いつしか「コーヒー屋さんをオープンしたい」と思うようになっていきました。
発達障害のぼくにしかできないことを綴った『15歳のコーヒー屋さん』が発売
岩野さんが、どのように自身の発達障害特性と向き合ってきたのか。
家族や周囲の人々との対話、コーヒーとの出会い……
”ぼくができることから、ぼくにしかできないことへ”という思いを胸に、好きなことを仕事にできるようになるまでには、どのような日々があったのか。
幼少期からの生い立ちやさまざまな出会い、両親の言葉とともに綴られた本が、この度発売されることになりました。
■幼少期のぼく
・ぼくはアスペルガー症候群
・「育てる」より「サポート」でいいほか
■大きな壁にぶつかった中学時代
・教室にも、部活にも、ぼくの居場所がない
・できることに目を向けたら、可能性が広がったほか
■働くことで新しい世界が広がる
・ぼくがコーヒーに目覚めたきっかけ
・15歳の4月にどうしてもオープンさせたかった
・焙煎士が適職だと確信した理由ほか
■ぼくの仕事はコーヒー焙煎士です
・人見知りのぼくもコーヒーのことなら饒舌に
・自分の好きなことを仕事にしているから障害がないほか
(目次より)
特性を強みに変え、好きなことを仕事にしたら、障害がなくなったーそんな岩野さんの生き方は、多くのことを教えてくれます。