2018年4月16日 11:30
キレやすいわが子に変化が!?アメリカ発の教育プログラム「セカンドステップ」を受けてみた…!
息子の子育てに疲れていたときに舞い込んだ「被験者募集」
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736005968
今から数年前、私は息子の子育てにとても疲れを感じていました。自閉症スペクトラム障害のある息子は、感情のコントロールが苦手なうえに、カーッとくると自分の気持ちを上手に伝えることができなかったからです。一度スイッチが入って泣きわめき始めると、もう私にはどうすることもできませんでした。
何をどうしたら良いのか、あてもなく、ただただ疲れていた私のもとに、ある大学の心理学研究室から「被験者募集」のお知らせが舞い込んだのでした。
そのお知らせには、「セカンドステップ」というタイトルが書かれていました。当時の私は、このプログラムについて全く聞いたことがありませんでした。「問題行動のあるお子様とその親御さんが対象」と書いてあったので、「ペアレントトレーニングの一種かな。親の声かけのレクチャーかな?」と思った程度です。
何はともあれ、そのときの状況を打開したくて、藁をも掴む気持ちで被験者として息子と一緒に申し込んだのでした。
アメリカ発「セカンドステップ」
Upload By 林真紀
こうして、私と息子は「被験者」として、月に一度のペースで大学の研究室に通うようになりました。
通い始めてすぐ、私は「セカンドステップ」がペアレントトレーニングやカウンセリングとは別物であることに気付きました。
セカンドステップとは絵、写真、人形劇のパペット、音楽等を使って、子どもにソーシャルスキルを学ばせるプログラムです。レッスンは25回ほどあり、指導者が毎回決まったレッスンを行います。
ソーシャルスキルとは、具体的には「怒りへの対処(アンガーマネジメント)」「衝動性のコントロール」「共感」といったものです。息子が受けているセカンドステップの教材は、「相互の理解」「問題の解決」「怒りの扱い」の3つの柱から構成されています。(最新の教材では、「学びのスキル」「共感」「情動の扱い」「問題の解決」となったそうです)
息子は現在、10回目のレッスンを終えたところです。
レッスンでは、怒った子どもの写真を見せられて、
「この子はどんな気持ちかな?」
「怒っている」
「どうして怒っているって分かる?どこを見ればいいかな」