子育て情報『仲間づくりの支援や困難を乗り越えた家族の実話まで!親・支援者・先生に読んでもらいたい5冊』

2018年6月7日 14:00

仲間づくりの支援や困難を乗り越えた家族の実話まで!親・支援者・先生に読んでもらいたい5冊


自分自身が救われた子育ての経験からつづられる『発達凸凹を感じたらタッチライフをはじめよう!』

広凡性発達障害の息子さんを育てる、発達障害カウンセラー・おーこさんの著書。息子さんが3歳の時から15年間実践してきたことなどに基づいた「タッチライフ」について紹介しています。

自身の子育ての経験が他の親子にも役立つのではないかと、「脳・皮膚・神経との関係」や「体のこと、発達凸凹との関係性」について10年ほど学び、その知識も生かされています。

タッチライフに出会う前、おーこさんは息子さんと意思疎通ができず、多動や癇癪に疲弊した経験がありました。触れ合うコミュニケーションを取り入れて、おーこさんと息子さんの生活がどのように変化していったのか。その過程を綴っているほか、体のどの部分をどのようにタッチしたらいいのか、すぐに実践できるスキンシップについてイラストでわかりやすくまとめられています。

発達に凸凹のある子どもにとって安心、信頼できる親子の関係性をつくることが、日常生活の安定にも影響するそう。親子ともに”落ち着いて過ごす”ことが土台となり、子どものやる気を育むことで、できることも増えていきそうです。
(発行:2018年5月22日)


高まる需要に学校はどう応える?『30の事例で理解する校長・教頭の合理的配慮』

子どもたちの学校生活で生じる困りごとを軽くするための合理的配慮。保護者から学校の先生へどう求めるかについては少しずつ情報を見かけることも増えてきました。学校側でも合理的配慮の具体的な内容の提示やデータベースの構築・公開などが始まっているそうです。

この本では、管理職が悩む「子どもの困り感・保護者の思いをどう理解する?」「学校は何をどこまでやる? 教委は何をする?」「支援はうまく機能している? アフターケアはどうする?」といったポイントについて、大学教授や現場に勤務する校長・教頭らが、事例で解説しています。

「合理的配慮とは何か」という基礎から、友人を叩いてしまったり、ノートに書き写すのに時間がかかったりといった困りごとの事例を紹介。現状や課題の分析、学校の体制づくり、そして管理職としてできることなどがケースごとにまとめられています。さまざまな現場に応用できそうです。

子どもたちが安心して学校で過ごすために、管理職が考えることのヒントが詰まっています。
(発行:2018年5月15日)

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