2018年7月23日 17:30
「できない子」報告に翻弄された私。傷つけてしまった息子の姿に思い出した母の言葉
「どうしてなの!」「いい加減にしてよ!」と声を荒げてしまうのです。息子のことを信じて育てていこう、いつもそう思って頑張ってきたのに…。それは想像以上に難しく、私は息子に対してひどくイライラしてしまったのです。
時間が経ち、冷静になれば思います。
「どれも大した話ではなかった…」
「まず本人に真偽を確認すれば良かった」
「なぜもっと息子を信じてあげられなかったのだろう」
私はいつも、息子が「困った行動をする」のは何かそうしてしまう原因があるはずだから、ということを肝に据えて、なるべく頭ごなしに叱らないようにしてきました。どうしてそんなことをしてしまったのか、まずは本人の話を聞いて考える、考えたうえで環境調整ができないか考えるようにしてきたものです。
けれども、同じ学校の子どもから息子の行動を報告されると、私はどうしても冷静になれません。私が息子を叱ることが義務づけられているような強迫観念を持ってしまうのです。
なぜこんなに余裕がなくなってしまうのか…。「息子が何かやらかしてしまうのではないか」という恐怖で、いっぱいいっぱいなのだと思います。
思い出した母の言葉
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250000496
学校に行くたびに、息子のことを報告されることに疲れてしまった私。けれども、それ以上に傷ついているのは息子です。息子は私が鬼のような顔で帰宅を迎えた日の翌日、学校を休んでしまいました。
お休みの連絡のため学校に電話したところ、息子には全く非がなかったことが分かったのです。息子は、いくら説明しようとしても、私が聞く耳を持たなかったことがショックで寝込んでしまったのでした。
「もうどうしたらいいんだろう…。何か報告をさえれるたびに私が過剰反応を起こしていたら、息子はもっと傷つくよな…」
一人で抱え込んで悩んでいたとき、私は自分の幼少期に母が言ってくれた言葉を思い出しました。私もADHDがあったため、小学校では「報告係」のような子の標的になっていました。帰りの学級会では、こんなことしてました、あんなことしてました、といろんな同級生に報告されていました。
当然、私の母に報告する子どももいました。わざわざ自宅まで電話をかけてくるのです。けれども、それに対して、母は「ごめんねー」