子育て情報『「お姉ちゃんには障害があるの?」自閉症の子のきょうだい児の成長に、願うこと』

2018年10月19日 07:00

「お姉ちゃんには障害があるの?」自閉症の子のきょうだい児の成長に、願うこと


発達障害のある子と定型発達の子の子育ては、天と地ほどの差がある

私は息子が生まれてすぐに、発達障害のある子どもと定型発達の子どもの子育てには天と地ほどの差があると知りました。

・抱っこしても海老反りせず身を任せてくる
・発語のない0歳の時でもこちらの言っていることは解っている
・長時間泣かない
・外出時、自ら手を握ってくる

定型発達の子どもを育てている親御さんには当たり前のことでも、1人目の子どもが発達障害だった私にはすべてが新鮮でした。そして「世間一般の人が体験する子どもの夜泣きや迷子、発語の遅さはこの程度なのか。何て楽なんだろう」と感じたものでした。


まだ小さいのに、気遣いができるなんて!

息子にとって「お姉ちゃん」は生まれたときから「傍にいて当たり前」の存在でした。小さいころはゲームの取り合いなどで喧嘩もよくしましたが、自分より知識があり色々なことを教えてくれる姉を尊敬していました。

息子が小学校に上がったころからでしょうか、娘が近くに来ると、それまで私の横に座っていた息子が遠い席に移動するようになりました。

後で理由を聞くと、「僕とお母さんが仲良くしているとお姉ちゃんが寂しく思っちゃうから」と言いました。
小学校低学年なのにそんな気遣いをするものなのかと、驚いたものです。


息子8歳、高校生の娘は反抗期真っ盛り

娘が高校生だったころ、何を言っても全否定!という時期がありました。

いつものように、私と娘がバトルをしていたときのこと。息子が険悪な母娘の横で、お笑い番組をつけたのです。

「お姉ちゃんには障害があるの?」自閉症の子のきょうだい児の成長に、願うことの画像

Upload By 荒木まち子

息子がテレビをつけたことで、娘は気持ちの転換ができ、落ち着いたのでした。
息子に話を聞くと…

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息子10歳、深刻そうな顔をして…

息子が深刻そうな顔をして、話しかけてきました。

息子「今日、学校で友達が『障害者ってウザいよね』って言ったんだ。その言葉がすごく嫌だったんだけど、俺そのとき、黙っちゃったんだ」
私「そうなんだ」

息子「ムキになって『そんなことない』って言うのもどうかと思ってさ。でも友達のその言葉が心に突き刺さってホント嫌な気持ちになったんだ」

私「うん、その気持ち分かるよ」

息子「…お姉ちゃんってさ、障害あるんだよね?検査とかしてるの?」

私「発達検査のこと?しているよ」

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