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あれ、意外と困らない?ADHDのむっくんとママの「朝のお支度地獄」、勝手な決めつけをやめてみたら…

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むっくんの「朝のお仕度」


保育園の門をくぐるとそこは開放感あふれる園庭です。走りたいし、早く遊びたいよね!

でも、園庭を駆け回って遊ぶ前に、むっくんには、やらなくてはいけない3つの「朝のお仕度」があるのです。

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ですが、あいさつなんて忘却の彼方。先生の前を勢いよく駆け抜けてしまいます。

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走ることに満足すると、私のところにやってくるので、そこから私の声かけで
「そうだった!」
とあいさつを済ませると次のお支度。

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このコントのような忘れっぷりが、毎朝繰り返されます。

ひとつ動くとひとつ忘れる。おそらく「やること」の理解はできているのですが、朝は友達もいて、賑やかで、刺激が多いので注意がそれやすく、やらなくてはいけないことへの意識が抜けてしまう様子。
ADHDの特性でもあり仕方がないと思うのですが、毎朝続くので私もうんざりしていました。

代わり映えのない朝に、一筋の光が?


朝がストレス!笑顔で送り出したいのに!もう嫌だ、少しは成長してくれ!そんなことを思っていた矢先…

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ついに気がついたーーー!!!

どうにかしようと私が奮闘しても、むっくん自身が「自分は忘れっぽいんだ」と気がつかないと、どうにもなりません。むっくんは大きな一歩を踏み出したんだ!気づくから人は変わる!気づけば工夫しようと思うかもしれない!

自分の行いを省みたむっくんの変化に、私は成長を感じ希望を抱きました。

希望は打ち砕かれ、私は賭けに出る!


しかし、私の考えは甘かった!その後も、「朝のお支度」地獄は数か月も続き、私のイライラも続きました…。

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私もいろいろ頑張りました!…そもそも何故こんなにも朝の支度をさせたいのだろう?自問自答してみます。

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それは困ってほしくないという親心。でも人は困らなければ変わろうと思わないのかもしれない。いや、困れば変わるかもしれない!

そうだ。
困ってしまえ!そしてお母さんのありがたさを感じるが良い!

私は奇策に走りました。

思いもよらない結末


翌日から、私は声をかけることをやめました。当然のように廊下にカバンを放置し、園庭に駆け出すむっくん。

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ところが…!

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困らないんかーい!

放置されたカバンは必ず戻ってきます。なんという強運の持ち主!なんという強運なカバン!!

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むっくんはカバンを放置しても困らないのです。私は確かめもせずにカバンの放置は困るに違いないと決めつけていたことになります。むしろ困るどころか何とかなってる。なら私の今までのガミガミは余計なお節介だったのかもしれない…!?

手助けすることと奪うことは紙一重


口出しをやめてみたことで、私の勝手な先回りはむっくんの困るチャンス、考えるチャンスを奪っていたのかもしれないと考え至りました。
更に、カバンを拾ってくれたお友達にありがとうと伝えるチャンス、助けてもらったから、今度は自分が誰かの助けになろうと思うチャンス、カバンをきっかけにクラスのお友達と会話して仲良くなるチャンスも奪っていたのかもしれません。

私は子どもと自分を同化して、自分が困ることは子どもも困るだろうと勝手に決めつけていました。その「勝手な決めつけ」をむっくんに押しつけ、思い通りに動かないむっくんに対して自分勝手にイライラガミガミしていました。反省です。

世界は私の感じ方が変わるだけで変化する


この経験を機に私は考え方を変えました。

保育園の子どもたちは落とし物を拾って届け、誇らしそうな笑顔を見せてくれます。この園では、名前が書いてあれば、むっくんの忘れ物は本人のもとに返ってくる。ならば、私の手伝いは名前書きだけでいい。
あとは何とかなるでしょう。

そう心から思えるようになった時、毎朝のイライラはきれいに消え去ったのです。

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むっくんも、代わり映えしない朝の風景も相変わらずですが、でも今はもうイライラしません。

朝の支度が終わるまで見守ることも、やるまで口を出すこともやめました。そして、望んでいたような、笑顔での「いってらっしゃい」ができるようになりました。

自分の心のありかた一つ、考え方一つで世界の見え方は変わる。むっくんに「朝のお仕度」ができる子に成長してくれ!と願っていたけれど、成長が必要なのは私だったのだと、今は思っています。

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