アスペルガー症候群とは?
アスペルガー症候群(AS)はコミュニケーション能力や社会性、想像力に障害があり、対人関係がうまくいきづらく、知的障害や言葉の発達の遅れがないものをいいます。明確な原因は現在も分かっていませんが、何らかの脳機能の障害と考えられています。
アスペルガー症候群には大きく分けて3つの症状があります。「コミュニケーションの問題」「対人関係の問題」「限定された物事へのこだわり・興味」です。これらの症状は、成長発達の段階で現れてくる症状が異なってきます。ここでは、多くみられる症状について、年齢別に具体的に紹介します。
年齢別に見たアスペルガー症候群の症状の現れ方
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018969
アスペルガー症候群の症状は、年齢別でどのように現れ方が変化するのでしょうか?成長過程によって変化するアスペルガー症状の特徴や困りごとについて説明します。
乳児(0歳〜1歳)
アスペルガー症候群は知的な遅れがなく、見た目や行動からは分かりづらい障害のため、大人になっても気がつかない場合もあります。
特に、言語・認知・学習といった発達領域が未発達の乳児では、症状が分かりやすく出ることはありません。ですから、すぐにアスペルガー症候群と診断されることはありませんし、またアスペルガー症候群の症状は他の発達障害の症状と共通するものです。しかし、アスペルガー症候群と診断された人たちは乳児期に特徴的な行動を共通してとることが多いです。それらを紹介します。
アスペルガー症候群の乳児は、大きな音や声に過敏に反応する場合があります。大人が大声で笑ったり、くしゃみをしたりすると嫌がって泣きます。また、電車やデパートなど騒々しいところに連れて行くとずっと泣きっぱなしになってしまうなどが見られます。これを聴覚過敏といいます。
アスペルガー症候群のある人には、このような聴覚の過敏さをはじめ、視覚、触覚などさまざまな感覚の過敏さがある場合が多いと言われています。
アスペルガー症候群は知的な遅れがなく、見た目や行動からはわかりづらい障害のため、大人になっても気がつかない場合もあります。特に、言語・認知・学習といった発達領域が未発達の乳児では、症状が分かりやすくでることはありません。