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テストでうっかり、珍解答連発...でも「見直し」はやめた!ADHD息子が見つけた自分流の対策とは!?

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『問題を読んで解く』はADHD息子にとっては大変なことだった

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Upload By かなしろにゃんこ。

ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太はドリルやテスト用紙の問題を読んで解いていくことが苦手でした。

長い文章問題は本当に苦手で...「なんで中途半端な値段のリンゴを中途半端な数買ってきて割り切れない人数で割ろうとするんだよ~プンプン=3」

問題の意図なんてもはやどうでもよく、「こんな面倒くさいこと計算させるなんて!」と怒りがわいてくるらしいのです。

こんな息子ですから小学校のときは、テストやドリルの中の文章問題はほとんど手つかずでした。

どんどんズレていく...解答欄のワナ

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中学生になると少しは冷静に問題に向かえるようになったものの、解き進めるにあたってニガテなことはまだまだたくさんありました。

例えば、できない問題を飛ばして解答していく方法が苦手…飛ばした問題の解答欄に次の問題の解答を書き込んでしまい、1問ずつ答えがズレてしまうなんてことがしょっちゅうでした。トホホ…。


上から順番に答えを埋めていく方法でないと自分は書き間違えると悟ったのが中1のときだったと息子は言います。

余計な情報は隠す!特性に気づいた息子なりの工夫

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また、問題がたくさん書いてあるプリントは情報量が多く気が散ってしまうので、1問解答が終わるごとに終わった問題の上に筆箱などを置いて問題を隠し、今取り掛かっている問題だけに集中できるよう工夫していたそうです。

少しずつ自分のニガテに気づき、対処方法を身につけていったようでした。

問題の解き進め方だけではなく、書かれている問題を正確に理解したり、よく確認しながら解答することも苦手で、時間がかかったりうっかりミスをしたり…。今となっては笑えるような珍解答も多数ありました。

珍解答を連発!?それでも『見直しはしない主義』

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中2のときの英語のテストで「好きな色を英語で書きなさい」という問題がありました。
リュウ太には大好きな車の色があってスペルをちゃんと覚えていたので得意になって書いたら、テストを返してもらう際に先生から「お前、これ何語?」とツッコまれたそうです。

自信満々で書いたものは、なんとイタリア語だったのでした…チーン☆(ちなみにお気に入りのイタリア車のカラー名「チャチャチャ・アズール」を思い出し、「アズール(水色)」のスペルを書いたそうです)

もちろん解答は×でした。“英語の”テストですから、そりゃ×ですわ~。先生も「は?」ってなったと思います。

冷静に考えてから書けば正解できたはずの問題ですが、そこはADHDの息子ですから、衝動的に頭に浮かんだ外国語の色のスペルをなんの疑いもなく書き、珍解答になってしまったわけです。

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社会科の問題でも『バチカン』と解答する問題で、「これはわかるぞ!」と得意になり勢い余って書いた答えが『バチコン』でした。

先生からは「おもしろかったけれど×にしました」と言われて、息子も自分の解答に爆笑。


自分ではきちんと書いたつもりなのに、書き間違ってしまうことに本人もはてな????なんだそうです。

こういった珍解答は、学校でよく言われている”見直し”をすれば気がつきそうですが…見直しをして書き直したら間違えた!なんてこともあり、自分がする見直しを信用できない!という不安もあったんだとか。

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特性上細かい確認がヘタで、見直しをして間違いを発見できる確率ももともと高くないことが自分でわかっているので、不安になるくらいなら見直しはしないほうが良い!という結論になったようでした。

テストの点がその人間の良し悪しを決めるわけじゃない!と本人は開き直ってますし、気にしていないみたいなので、私も「気をつけなさい!」とガミガミ言うより20歳で学校を卒業するまであたたかく見守ることにしたのでした。ん?『本人に任せて放っておいた』が正しいかな!?

息子にテストにまつわるこれらの困りごとを聞いていたら、問題を読み解いて答えることって、ADHDの特性があると大変だったんだ!とわかりました。

自分の苦手を把握して、自分で工夫しながら乗り越えていたんだということもわかって、改めて、頑張ってきたのだと頼もしくなったのでした。

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