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アンガーマネジメントのゲーム教材や子育てを科学する本、ADHD女性向け書籍や場面緘黙当事者の著書もーー6冊をご紹介

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3種類のゲームで学習『みんなの怒りスイッチをさがせ!ゲームで身につくアンガーマネジメント』


学校や日常生活の中で人と関わる場面を取り扱った60枚の『怒りのできごとカード』を使った、『怒りの温度当てゲーム』『3重丸ゲーム』『こんなときどうする?ゲーム』の3種類のゲームで遊びながらアンガーマネジメントの方法について学習していくことができます。

『怒りの温度計カード』、そのできごとを自分が許せるどうかを視覚化する『3重丸シート』、『こんなときどうする?箱』など、場面にあった自分や他人の怒りを具体的に分析できるツールも用意されています。自分の怒りの度合いに気づくこと、人との感じ方の違いに気づくこと、そして怒りを感じる場面でどうしたらいいのかを考えることと、アンガーマネジメントを身につけるために必要な要素を総合的に学べる教材です。

シングルマザーの著者の実体験を綴った『うちの子、へん?発達障害・知的障害の子と生きる』


シングルマザーの著者、知的障害がある息子「ぽんちゃん」、ぽんちゃんの姉のみいちゃんの3人の家族のエピソードが漫画で描かれています。ぽんちゃんに障害があると知り母は絶望しますが、それでも持ち前の愛嬌で言葉がなくても誰とでもすぐに仲良くなりみんなに愛されるぽんちゃんを見て前向きに過ごしていきます。

そしてそんな母やぽんちゃんを見て育つ、お世話好きな姉みいちゃんの頼もしい様子にも心がほっこりして、読んでいて元気が湧いてきます。間に挟まるコラム部分では、障害児を育てるにあたって知っておきたいことが解説され、また巻末には日常生活で活用できる絵カード『準備カード・きもちカード』もついていて、ぽんちゃんと家族の前向きな日々に触れながら、ご自身の子どもとの関わりにも役立てられる一冊です。

女性ならではの困りごとを具体的に解説『こころのクスリBOOKS よくわかる女性のADHD 注意欠如・多動症』


遅刻や忘れもの、うっかりミス、衝動買いなど、ADHDのある人の困りごとについて取り上げ、中でも女性ならではの困りごとに焦点をあてて解決方法を紹介する書籍です。
仕事や家事で使えるライフハック術の提案や忘れもの防止策から、『いい恋愛をするために』『夫との関係を平和に保つには』『子育てが苦手と感じたら』など女性の視点にたってピックアップされた困りごとまでを取り扱っています。例えば『時間の管理』に関する困りごとは、『専業主婦で子どもがいない場合』『子ども0歳代の育休中の場合』などライフスタイルごとに生活の枠組みを提案するなど、女性の生活に寄り添いながらより実現可能な対策を考えられるよう工夫されているので、いろいろなライフハック術をうまく機能させられないという方にも手にとっていただきたい書籍です。

イラストつきで関わり方のポイントがわかりやすい『保育園・幼稚園のちょっと気になる子』


保育園・幼稚園にいる『ちょっと気になる子』――みんなが過ごしやすくなるための「目で見て分かる支援」や「分かりやすい話し方」など、関わり方の工夫が解説されています。「こんなときどうすればいい?」の章では、園生活の中での外遊び、自由遊び、登園渋りなど、さまざま場面での"ちょっと気になる"行動が取り上げられており、保育者も保護者も子どもの行動について考えるヒントを得られそう。

たくさんの工夫、関わり方のポイントが詰まったこの本では、子どもの過ごす場所は成長とともに変わっていくことを踏まえて、園生活だけでなく就学後の生活の見通しについても触れられています。子どもが安心して過ごせるための丁寧な関わりをこの本を通して考えたいですね。

子育て×科学!?『科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実』


子育てに関する疑問に対して、科学的な視点から回答しているこの本、目次に並ぶ10の真実も『結局、「叱る」は大人の負け』『ほめるのはタダだが、技術が必要』『「学校は社会の縮図」ではない』など気になるものばかりです。

科学的なエビデンスのある内容が記載されているので、例えば「ほめる」という行動についても、どのようなほめ方が・なぜ良いのか・ほめることが持つ機能とは...など解説が非常に具体的で読んでいて納得感があります。
"科学"というと難しいように感じますが、イラストも交えたシンプルで分かりやすい説明で、サクサク読み進めることができますよ。

苦しんだ子ども時代から、話せるようになったあとの苦労までーー『かんもくの声』


家では元気でよく話すのに、学校では話せない――そんな子ども時代を経て27歳になった著者は、インターネットで偶然『場面緘黙症』という言葉に出会い、「この悩みは世界で自分だけのものではなかった」と大きな衝撃を受けたそう。そこから場面緘黙症について調べ、同じ経験をしている人たちと出会い、人生を通して場面緘黙について考えていきます。

話せないことで苦しんでいた子ども時代だけではなく、話せるようになったあとの苦労についても書かれており、場面緘黙が「治る」とはどういうことかについても著者の考えが綴られています。話せる・話せないという表出している状態のみではなく、内面的な部分も含めて知ることができる書籍です。

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