子育て情報『過集中・うっかり忘れ・生活リズムの乱れ…大人の発達障害の私を助ける、ITのチカラ【生活編】』

2020年8月18日 08:00

過集中・うっかり忘れ・生活リズムの乱れ…大人の発達障害の私を助ける、ITのチカラ【生活編】


発達障害のある私が、自立して生きていくために必要なもの

発達障害があると、過集中やタスクのうっかり忘れ・先延ばしで生活リズムが乱れたり、日々小さな失敗体験を積み重ねたりしてしまいがちです。失敗に思い悩み、自己肯定感が下がり、さらに生活が乱れていく…私はそんな悪循環を繰り返していましたが、この悪循環を断ち切るのに、ITが大きく役に立ってくれました。

ITは、「人にはできないタイプの支援」「人には気軽に頼めない、24時間レベルのマメな支援」を可能にします。これが発達障害者の困りごとにピタッとはまる、と私は感じています。

まずは「本人や家族の困りごとを軽減してくれるITは身の回りにたくさんあるのだ」と知ることが大事です。ITを使いこなせば、発達障害児者の生活は想像以上に円滑で便利になるはずです。

将来的にお子さんにITを使いこなしてもらいたいと考えるなら、まずは周囲の家族がどんどんITを活用してみて、その便利さを体感してみるとよいのではないでしょうか。


生活リズムを整えよう

まず私がおすすめしたいのが、スマートスピーカーを、生活リズムを作る補助役として使うことです。


スマートスピーカーとはAI(人工知能)を搭載したスピーカーで、声で話しかけたり事前に設定しておいたりすることでさまざまな動作をしてくれます。音声アシスタント「Alexa」の搭載されたAmazon Echo、「OK,Google」で動作するGoogle Homeなどがあります。このようなスマートスピーカーでは、時報を流すことができます。

私はスマートスピーカーに、一定時間ごとに決まった文言を流してもらうようにしています。たとえば平日には以下のような感じです。

9時です。洗濯は終わりましたか?
10時です。少し身体を動かしましょう。

10時半です。午前のお茶を飲みましょう。
12時です。お昼の休憩をしましょう。
3時です。お茶を飲んで一休みしましょう。
4時です。作業をやめて、家事やセルフケアの準備をしましょう。

7時です。夕ご飯は食べましたか?
8時です。お風呂の準備をしましょう。

このようにしておくと、ある程度の過集中であればハッと気がついて、そのとき移るべき次の行動に移るきっかけになります。「今日はなんだか生活のテンポが悪いな、知らないうちに時間がたっているな」というときは、時報を設定していない土日だったりします。

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