2021年7月22日 14:15
納得できないと動けない!ASD息子との「説得千本ノック」な毎日
「なぜそうなるのか分からないとできない」と言うけれど…?
「聞き分けのよい子だね」と言われることも多いコウですが、その一方で「ああ言えばこう言う」「納得を求めて『なんで?』が多い」「言われた通りにスッと動かない」と評されることの多い子でもあります。
確かに、理屈を理解して納得することができるという意味では”聞き分けがよい子”なのかもしれません。ひっくり返ってダダをこねるのも見たことがありません。
けれども、私は彼のことを「分かりやすく”ジタバタするタイプのダダこね”をしないだけで、受け入れがたいことに対する拒否の強さはかなりものだな」と思って見ています。
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拒否していることを強引に進めようとされたコウはパニックになることもあります。
「〇〇なはずなのに!?」と一度パニックのツボ(?)に入ると本人にもどうしようもないようで、落ち着いてから「焦る必要なかったな…何で焦っちゃったんだろう…?」とグッタリすることもしばしばです。
この「納得いかなければ動かない・強引に進めればパニックになる」というコウの行動は、”パニックになること”を取引材料にしてゴネることで起きているわけではなさそうです。
(一部そのパターンもあるかもしれませんが、全てがそうではないのだろうと思います)
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やりたくないことだけではなく、やりたいことに関しても「えっ、えっ?だって○○だから□□なのに…!」と青ざめ涙ぐみながら抵抗するコウは、ガラス張りの床を怖がって歩きたがらない人のようだなと感じます。
”ガラスは割れる”と知っているけれど”人が乗っても割れないガラスがある”とは知らない人が「ガラス張りの床を歩け」と言われたら、抵抗するのは当然だと思います。
そんなのムリだと抵抗しているのに「大丈夫だから」と腕を引っ張って強引に連れていかれそうになったとしたら、必死で抵抗したりパニックになったりするのも自然な反応なのかもしれません。
『人の話』に耳を傾けるということ
ガラス床の上を歩けるということは知らなかったとしても、信用できる人が「大丈夫だよ」と言っていたり実際にガラス床の上でニコニコしているとしたら、多くの人はそれを信じるのではないかと思います。反面、大丈夫だと知識や経験では分かっていたとしても、周囲の反応から不安になることもあるだろうと思います。