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我慢が苦手なADHD息子、秘境ハイキングで奇跡を起こして…!?成功のワケは

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発達障害のある息子にキャンプを体験させたいと思い…

我慢が苦手なADHD息子、秘境ハイキングで奇跡を起こして…!?成功のワケは

Upload By かなしろにゃんこ。

ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太、小4の夏休みのことです。
その春にリュウ太が発達障害の診断を受けてから、私は発達障害に関する本を読んだり、インターネットで発達障害がある子の情報を調べたりしていました。その中で発達障害や身体の障害がある子がボランティアの人と過ごすキャンプがあることを知りました。

2泊3日と短い期間だったので、周りの人とうまく付き合うことが苦手なリュウ太もギリギリ参加できるかな~?と思い、私はリュウ太をそのキャンプに行かせたくなりました。

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「フィールドワークをしたり、川遊びをしたり、知らない子同士でも楽しめるのではないかな?」「仲間と協力してできるワークなどがあるんじゃないかな?」と一人考えてはワクワクしていました。
参加させる気満々でリュウ太に「夏休みだからキャンプ行かない!?」と伝えると…

「お母さんが行かないなら行きたくない、それに山に興味ないな~」と答えが返ってきました。


息子は人見知りがなく、自分が好きな電車や車のイベントでは遠くまで一人で出かけられる行動力もあったので、参加を期待していたのですが…母親から離れて一人で泊まりに行く勇気はないとのこと…トホホ。

夏休みに家族でハイキングへ!


夏休み中、行くところは市民プールとショッピングモールのオモチャ屋ぐらいです。コンクリートに囲まれた場所じゃ感じられない空気や感触を知って欲しい!自然の中でいろいろな体験をさせてあげたい気持ちがむくむく湧いてきました。
リュウ太が山に興味がなくても連れていってしまえば、それなりに良い刺激になるんじゃないかしら?と思い、長野県の上高地に家族でハイキングに行くことにしました。

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上高地という場所は自然保護のためにマイカー規制があり、山の中に入るための専用のバスがあります。そのバスに乗ってご機嫌な息子。このあと、生まれてから歩いたことがないくらいの長い距離を歩くことになるとは知らず…。


しかし、普段から怠惰で面倒くさいことが大キライ、疲れることが苦手で長距離を歩くことがないリュウ太も上高地の美しい池や湿地、山々が新鮮だったようで「こんなところがあるんだね」と感動してくれました。
土や河原、木の遊歩道を歩き川の流れの音を聞いて川の水を触り楽しそうにして順調に歩いていたので、ハイキングコースの折り返し地点・目的地にすぐ到着しました。

夫の提案に「息子がついていけるのか!?」と不安になり…

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夫が「ここから少し歩くけど、さらに奥のほうに歩くと美味しいイワナの塩焼きが食べられるポイントがあるから行こうか!」と誘います。
イヤなことからすぐに逃げるし、体力のペース配分ができないのでくじけやすいリュウ太を、私はそんなに頑張れないと思っていたので、折り返し地点からバスに乗って帰ろうと提案しました。しかしリュウ太は調子が良かったのか「イワナ食べたい!」と歩く気満々になっていました。

夫が言う「少し歩くと」は嘘で、実際は歩いてきた3キロメートルの距離と同じ距離を歩かなければなりませんでした。

途中でぐずられたら最悪だな~…リュウ太のぐずりは、グチが止まらず無気力になってわめきはじめる超一流のぐずりです。
疲れて歩かなくなる10歳の息子を背負って歩くようになるのかな?と最悪の結果を考えて、私はイヤな気持ちになっていましたが、心配をよそにハイキングコースをどんどん歩いてイワナの塩焼きポイントに到着してしまいました。

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たくさん歩いたからお腹もすいていたからでしょうか、竹串のイワナにかぶりついて「塩焼きのイワナ美味しい!もう1匹食べたい」と満足そうでした。いつも魚を全部食べないリュウ太ですが、イワナを2匹もたいらげて帰りのバスに乗るバス停までさらに3キロ歩き、その日は合計8キロメートルも歩きました。リュウ太にしてみたら上出来を超えての『奇跡』でした。

おんぶして帰ることを想定していたので帰りのバスターミナルまで到着したときは普段息子を褒めたりしない夫が「頑張ったな!よく歩いたな」と珍しく褒めていました。

リュウ太には内緒ですが、正直お母さんはスタミナ切れでバテバテで「もう歩きたくない」と心の中で悲鳴(泣)

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大成功のハイキング。当時の気持ちを息子に聞いてみた

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リュウ太はお父さんに褒めてもらったことが嬉しかったようです。ハイキング大成功でした。
そのときに撮影した写真です、まだ疲れる前のはしゃいでいる息子(10歳)でございます。

このコラム原稿を書くために当時の気持ちを息子に聞いてみました。「たくさん歩いてキツかったけど、それよりもきれいな場所を歩いてイワナがうまかったり、楽しかったり、達成感あったよね」なんだそうです(笑)
街中だったらきっと歩けない距離だったと思います。自然の中だとナゼか頑張れちゃうんだってリュウ太を通して私も学びました。


そしてリュウ太は本当は頑張れる子だったんだ!と言うことにも気がついた母でした。

(監修:三木先生より)
自然に触れることとリュウ太くんが自分から「やりたい!」と思えることが重なった、素敵な体験でしたね。普段ならできなかったことができた経験が自信になると良いですね。
そしてお母さんもお疲れ様でした(笑)

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