子育て情報『夏休み明けの子どもを守る!不登校新聞編集長・石井志昂さんと考える自殺予防。家庭でできる「TALK」の原則なども』

2021年9月1日 06:15

夏休み明けの子どもを守る!不登校新聞編集長・石井志昂さんと考える自殺予防。家庭でできる「TALK」の原則なども


10代の自殺をストップしたい!不登校新聞発「緊急アピール」

LITALICO発達ナビ牟田暁子編集長(以下――)今回の「緊急アピール」では、10代の自殺を止めるためにできることを発表していますが、宣言した背景について、サイトにも書かれていることから、もう一歩詳しく教えてもらえますか?

■緊急アピールhttps://www.futoko.org/topics/210819
◎「学校へ行きたくない」という訴えは命に関わるSOSです。
◎命を守るために「行きたくない」という訴えを見逃さないでください。
◎より多くの命を守るため『TALKの原則』に沿った対応をお願いします。
NPO法人全国不登校新聞社

https://www.futoko.org/topics/210819
石井志昂さん(以下、石井):昨年、10代の自殺者数は1980年代の統計調査開始以来、最多の数字を記録しました。なぜ増えたのかと言うと、これはあきらかに新型コロナの影響です。ウイルスに感染したことや、家庭の経済的困窮ではなく、コロナが子どもの心に直接影響していることは、文部科学省の有識者会議でも指摘されています。

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――グラフを見ると、2020年の数字は2019年より若干下がっているくらいでほぼ横ばい、そして今年ぐっと上がっていますね。


石井:そうです。「小中高生の自殺者数・上半期の推移」の暫定数字が今年は234と、昨年・一昨年を大きく上回っていて、さらなる過去最多を記録更新するかもしれない、という勢いです。夏休み明けを含んでいない数字なのに、です。これは記者会見を開いて訴えなければと強く感じました。

もうひとつ、月別のグラフも見てください。

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注目してほしいのは、2020年は6月の数字が上がっていること。これは1回目のコロナ休校明けの月です。
そして、8月にもう一度ピークがきていますが、夏休みを短縮していた学校が多かったので、例年9月にあったピークが8月にきています。

このように、長い休み明けと子どもの自殺はリンクしています。休み明けに自殺者数のピークがきてしまう。かつてない危機が子どもに襲い掛かっているということなのです。


「TALKの原則」が、広く知られるようになってほしい

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石井:今、10代の前半を含めてということは小学校4年生から、若者の死因のトップは自殺です。

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