子育て情報『偏食の原因は?子どもの好き嫌いはワガママじゃない!?離乳食期から学童期まで発達段階別の対応を解説』

2022年1月22日 14:15

偏食の原因は?子どもの好き嫌いはワガママじゃない!?離乳食期から学童期まで発達段階別の対応を解説


偏食はなぜ起こる? 子どもの好き嫌いは「防衛本能」って本当?

特定の食品への好き嫌いを極端にはっきり示すことを、一般に「偏食」といいます。
偏食のある人の食事風景を目にすると、「わがまま」「親のしつけが悪かったんだろう」「食わず嫌いでは?」などと眉をひそめる人が多いかもしれません。けれど、発達途中の子どもの食に目をうつせば、偏食は決して珍しいことではなく、多くの子どもが通る道です。偏食はなぜ起こるのでしょう?

大人にとっては、食事は栄養補給の手段であると同時に楽しみの一つ。「おいしいものを食べるために頑張っている!」という人も多いでしょう。

でも、幼い子どもたちにとっては、食べることは不安を伴う行為でもあります。食べるということは、体の中に異物を入れるということ。もし腐っていたり、毒物だったりすれば、命が危険にさらされてしまいます。

食べたことのない食材を警戒するのは、「本当に食べていいのか分からない」と本能が危険シグナルを発するから。

「青い色は未熟でおいしくない?」
「酸味は腐敗のサイン?」
「苦味やえぐみは毒の可能性がある?」

こうした本能的感覚は、体が未熟で免疫力も低い子どもにとっては、生き抜くために大切なもの。さまざまな味や食感を楽しめるようになるには、経験と学習を積み重ねることが必要です。ぺっと吐き出したり、見るだけで食べなかったりすることも、乳幼児期の子どもにとっては「本当に安全?」と確かめるための大切な経験なのです。

好き嫌いをなくそうと「全部残さず食べなさい!」と叱ったり、「どうして食べられないの?」と責めたりするのは、逆効果になることも。怒られながら食べる食事が楽しいはずはありませんね。嫌な記憶と結びついて、ますます偏食が進んでしまう恐れもあります。子どもの偏食が気になるとき、大人はどんなアプローチをするといいのか。
発達段階別にポイントを見ていきましょう。


離乳食期の偏食克服は、「食べにくさ解消」が最大のカギ

「同じものばかり食べたがる」
「苦手な食材があるとお皿のはじによけたり、口からペッと出したりする」

離乳食が進んで3回食になるころから、こうしたお悩みがよく聞かれるようになります。離乳初期はスムーズに食べていた赤ちゃんでも、成長するにしたがって「緑の野菜が苦手」「お肉を食べたがらない」など、特定の食材への好き嫌いをはっきり示すようになることも少なくありません。

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