見通しが立たないと癇癪、パニック!理由は「暗い夜道を歩くよう」だから?発達障害のある小2息子が、将来自分で道を照らせるようになるために
見通しの大切さ
これまで、発達障害の勉強会に参加すると何度も「見通しの大切さ」について学ぶ機会がありました。
スケジュール表をつくって日々の予定を伝える工夫をすること。
イラスト、写真、文字などその子に伝わりやすい方法を用いること。
ものごとを教える時は手順を細かく分けた手順書を作るといいこと。
外出時は特に。変更の可能性も含めて事前に予定を伝えておくこと。
私にとって、むっくんが診断を受けてからの5年間はそのまま「見通し」の大切さを痛感する5年間だったように思います。日常生活での「見通し」はもちろん、叱られるとパニックを起こしがちなむっくんに「お母さんは〇時〇分まで怒ります!」と伝えると、緊張が解けてパニック回避できたこともあって。
こんなとこまで「見通し」か!と、思わず笑ったこともあります。

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そんなむっくんは8歳になった今も「見通し」が立ちにくい状況が苦手です。「どうして苦手なの?」と聞くと「何が起こるのか分からない状態がとても怖い。嫌なことや怖いことが起こったらどうしよう?って考えてしまって不安になるんだよ。だからできるだけ予定を教えておいて欲しい」と伝えてくれました。
むっくんも自分が不安を感じやすいことを自覚しているので、外出時は安心できるアイテムを持ち歩くなどの心の平穏を保つ努力をしています。今では出先でパニックを起こすことはなくなりましたが、それでも予定を伝え忘れたり急な予定変更をしてしまうと強い疲労感をいだく様子で、帰宅後に不安定になることも多々あります。
分からないことは怖い。
見えないものは怖い。むっくんに「見通し」を伝えることは「見えない未来」を「見える未来」に変えることなのかもしれないなぁと感じています。
見通しの立たない怖さを想像する
いったい彼は見通しが立たないことをどんなふうに感じているのかな?なんて思っていたある日。私は出先から帰宅するために夜道を一人で歩いていました。そこは普段通らない慣れない道で、街灯は少なく薄暗くて周囲の様子が見えません。なんだかこわいな、スマホで地図確認しようかな?なんて思ったとき。
ああ、そうか。むっくんはこんなふうに感じているのかもしれないと、ストンと腑に落ちたのです。

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見通しを伝える意味
これまで私にとって「見通し」