子育て情報『「果てしなくグレー」と就学相談の先生。通常学級か特別支援学級か…自閉症息子の就学に悩みに悩んだあのころ』

2022年6月9日 06:15

「果てしなくグレー」と就学相談の先生。通常学級か特別支援学級か…自閉症息子の就学に悩みに悩んだあのころ


通常学級か特別支援学級か

自閉スペクトラム症がある太郎の就学のことで頭がいっぱいだった、あのころ。

悩んだ。とにかく悩んだ。悩んでも悩んでも答えが出なかった。

答えは私たち親子がつくるものかもしれない、そう思った。

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太郎は通常の保育園に通っていた。そのほかにも療育センターへ月一、発達障害児リハビリ教室にも月一で通っていた。
発達障害があるとはいえど、通常の保育園で生活できないことはなかった(園の先生方の力があってこそですが)。

小学校へ進学する前の就学相談を受けた際は、就学相談の先生から「うーん…グレーだなぁ。果てしなくグレーだなぁ」と言われた。

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グレーならば白もあるのか

長いこと太郎を診てきてくださったかかりつけの先生からは、「特別支援学級の方がいいのでは?」と言われていた。

私は悩んだ。就学相談時の先生の言葉が頭から離れなかった。

「果てしなくグレーだ」…グレーならば白もあるのか。
だとしたら…白の方がいい。特別支援学級となると、偏見もあるだろうか。それなら白の方が…。そう考える私もいたが、それはエゴだということにも気づいていた。偏見が怖いのは私。太郎はなにも怖がってない、むしろ誰かの援助を必要としている。

でも、この先、私が特別支援学級を選んだことが太郎を傷つけてしまわないか…。もう考えが分散してまとまらなかった。
落ち着け落ち着け。一番に考えるべきことは、「今」の太郎だ。

就学相談でほんの30分しか関わってない先生から「果てしなくグレー」と言われようが、今までと、これからの太郎をみていくのは私だ。私と太郎で、グレーを白とみなすのも黒とみなすのも自由なんだ。

この時期、太郎はまだ自分で意思の決定をできなかっただけに、この決断は責任重大であった。「答えはこれから2人で探そう」そういう思いもあって、今までの太郎の状況を冷静に振り返り特別支援学級を選択した。

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あとがき

保育園時代と違い、小学校からは特別支援学級という枠組みがあります。
通常学級との違いがはっきりする気がして、私自身が周りの目を気にする部分がありました。太郎が変な目でみられないかと考えたり、ちょっと気持ちが落ち込んだりしていました。

この落ち込みは、今は随分と改善してきていますが、未だにひっかかることはあります。

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