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朝は腹痛、夜は不眠…ADHD息子、夏休み明けの登校渋り。まさか母の寝坊で事態が好転するなんて…!?

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小学生の息子は、夏休み明けは毎年行き渋り

朝は腹痛、夜は不眠…ADHD息子、夏休み明けの登校渋り。まさか母の寝坊で事態が好転するなんて…!?

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わが家のADHDと広汎性発達障害(ASD)のある息子リュウ太は、小4〜小6のころ、夕方から夜にかけて「学校行きたくない…」と言うことがありました。2学期がスタートすると調子が悪くなるんです!

夏休みは暇すぎて7月下旬には「早く学校行きたーい」と言っているのですが、いざ夏休みが終わり学校がはじまると夏の疲れや、生活サイクルをなかなか戻せないせいか朝から気分が憂うつそうでした。

9月は暑いし授業だるいし嫌だよね…って気持ちは分かるんですが、「行きたくない」「お腹痛い」と毎日朝から言われると私も悩んでしまいます。

小3のころから朝は腹痛、夜は不眠に…

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リュウ太は、小学校の3年のころから クラスメイトからいやがらせをされるなど、精神的な悩みがあると腹痛を起こしていました(それがきっかけで児童精神科のクリニックを受診し、発達検査をすることになりました)。

2学期がはじまり、学校からは特に報告がなかったのですが、朝の腹痛や行き渋りは、特性によるトラブルなどによって精神的に悩んでいるのかも…と思いました。
過去にも調子がイマイチのまま登校するとイライラしてしまったり、人間関係のトラブルが勃発することがあったので、多分夏休み明けのこのときも、口に出さないだけで何かしら苦しんでいたかもしれません。


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毎日学校から帰るとリュウ太は学校のグチを言い、精神的に苦しそうでした。少しでも穏やかな時間をつくったほうがよいと思い、行くのを嫌がっていた算数の塾をやめて夕方はゆっくり過ごせるようにしました。

それでも夜になるとなかなか眠れないことがあり、好きなDVDをボーっと眺めながら眠るようになりました。

楽しんで観ているという感じではなくボンヤリと力なく見ているので心配になりました。

ある日、寝坊して小学校に大遅刻!

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そんな、あるとき私もリュウ太も大寝坊してしまい、気がついたら2時間目の授業が始まる時間!「大変!急いで学校に送り出さなきゃ」と慌てていたら担任の先生から電話がありました。

寝坊したことを報告すると先生は「慌てなくていいですよ、最近リュウ太くん調子悪そうだったので、体調がイマイチなときはゆっくり来てください」と言ってくださいました。
なんだかホッとしたのを今でも覚えています。

私が電話を切ると横でリュウ太は「遅刻だね、3時間目からでいいかな」と行く気をみせていました。

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大遅刻してもいいじゃないか


「休みたい」と言うかと思ったのですが、意外にも調子がよさそうな感じでした。遅刻の際は、保護者同伴で登校となるのですが、一緒に学校に行く間も機嫌がいいリュウ太。普段よりゆっくり起床すると調子がいいのかな?と思いました。

私は、夜に仕事をすることもよくあり、朝起きられずそのあとも何度か大寝坊するというダメ母だったのですが、そんな日はリュウ太の機嫌がいいことに気がつきました。


反省しつつも、リュウ太の機嫌がいいと(遅刻したっていいか…朝からきちんと登校しない日があってもいいよね)と母は思ってしまうのでした(笑)。

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そのあとも私たち親子は月に1度は大寝坊し、3時間目から登校することがありました。もうひらきなおって堂々と遅刻です(笑)。

学校行事がある前日は「明日は音楽祭が○時からあるので遅刻しないようにしてください」と先生に念を押されて、気を引き締めて起床して乗り切ることができました。リュウ太自身も遅刻して教室に入るのが恥ずかしいというタイプではなく「オカンが寝坊した!」と思いっきり母親のせいにして、すまして途中参加していました。

こうして、「大遅刻をしてもいいじゃないか」というわが家のルールを導入してからは、リュウ太の行き渋りが少なくなり、卒業まで乗り切れたのでした。執筆/かなしろにゃんこ。


(監修:井上先生より)
リュウ太さんにとって遅刻したことの理由が「お母さんが寝坊したから」というのは、先生にもクラスメイトにも言いやすい理由だったのかもしれませんね。夏休みなど長い休暇明けは、生活のリズムが元に戻りにくかったり、環境が変化することから疲れを感じやすくなるお子さんが多いようです。遅刻や欠席は少ないに越したことはないのですが、体調の悪いときには、遅れていったり、途中で保健室で休んだり、早退など適度に休むことで体調を整えるという選択肢も使い、休みが連続しないようにできるとよいと思います。

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