子育て情報『育児書は「定型発達の教科書」のようで。わが子の自閉症が分かったとき、一度は見るのをやめたけど。今改めて開いたら…』

2022年8月17日 06:15

育児書は「定型発達の教科書」のようで。わが子の自閉症が分かったとき、一度は見るのをやめたけど。今改めて開いたら…


長男が乳幼児期のころは育児書を参考にしながら育てていた

私が読んでいた育児書には、乳幼児期の予防接種、離乳食、病気のことのほかにも、生まれたときからひと月、ひと月の赤ちゃんの平均的な成長の様子や、1歳から3歳までの発育段階などが書かれていたので、何か気になることがあれば、それらと比較しながら長男を育てていた記憶があります。

その育児書は、長男が2歳を過ぎたあたりからほとんど手に取ることもなくなっていたのですが、私は「今後2人目を授かることができれば、また何かの参考になるかもしれない」と思い、捨てずにとっておくことにしました。

育児書は「定型発達の教科書」のようで。わが子の自閉症が分かったとき、一度は見るのをやめたけど。今改めて開いたら…の画像

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そして次男のPが生まれてから、私は2人目の育児ということもあり、育児書を開くことは滅多になく、その育児書の存在も忘れかけていました。

でも、Pが1歳半を過ぎたあたりのころ、1歳半健診でPの発達に疑問を持ち始めた私は、そういえば!と育児書の存在を思い出し、久しぶりに育児書を手に取り読んでみました。そこには「1歳半ごろにはこのような成長が見られる」「2歳ごろにはこんなことができるようになる」などと書かれていて、その育児書に書いてある発達段階と、Pの発達段階との差に私は驚き、焦り始めました。

それから先は、Pが年齢を重ねるごとに育児書に書いている内容に追いつくどころか、どんどん差が広がっていき、私はその育児書を見ること自体がつらくなってしまいました。
育児書に書いてある「平均」とされている発達段階は、発達障害のあるわが子を育てている私にとっては参考になるどころか、逆に残酷な内容になってしまっていたような気がしました。


育児書なんて見たくない!つらくなるだけ!!

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そして時は過ぎ、Pは小学1年生になり、私自身の気持ちも落ち着いたころのことです。部屋の片づけをしていたときに、まだ捨てずに置いてあった育児書の存在を思い出しました。もう捨ててしまおうと思ったのですが、その前に4年ぶりくらいに育児書のページを開いてみました。

そこには変わらず赤ちゃんの成長の様子が書かれていましたが、私はそれらを見てこう思いました。「参考になる!」と…

Pは現在7歳ですが、発達年齢は2歳前半くらいです。
育児書には「2〜3歳ごろには3語文を話し、3歳ごろには滑らかに話すようになります」と書いてありました。

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