子育て情報『「数字こだわり」自閉症息子、大好きだったそろばん教室で急にやる気が低下したワケ』

2023年2月21日 06:15

「数字こだわり」自閉症息子、大好きだったそろばん教室で急にやる気が低下したワケ


数字好き息子、そろばんに興味をもって…

自閉スペクトラム症のあるけんとは、自分の興味のあることにはとことんのめりこむ子どもです。中でも数字は特別大好き。社会面、運動面などに苦手さを抱えていますが、数字に関することは、親もビックリするほどの理解力をもっています。

「数字こだわり」自閉症息子、大好きだったそろばん教室で急にやる気が低下したワケの画像

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年中の夏ころ、買い物へ行くと、そろばん教室が新規オープンキャンペーンを行っていました。大きなそろばんが置いてあり、興味を示したけんと。数字が好きだし、そろばんを習うのもいいかもな、と以前から親心で思ってはいましたが、構音障害があり、表出言語が苦手でほぼ単語。座って授業が受けられるのかも心配だったので母としてはあきらめていました。

でも本人が「やりたい」とのことだったので話を伺ってみることに。
そこは超少人数制の教室。もしかしたらできるかも…と思い、自閉スペクトラム症があることを伝え、教室の了解を得て、試しに入会することにしました。

5歳という年齢もあったのか、最初はそろばんを使わず、数字を書いたり、楽しく数字と遊ぶという内容でした。数ヶ月ほとがたつと、けんとが「もっと難しいのがやりたいんだ!」と先生にアピールをするように。先生が試しに…と、そろばんを教えてくださると、スラスラできるようになり、年長で、ほぼ満点で4級を取得。本人もうれしそうでした。


急にやる気が低下!負のスパイラルに…

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ところが、3級のお勉強が始まると、間違えることが急に増え、本人のやる気が落ちてきました。

間違えることが増えた理由を考えてみると…
1.級が進むにつれ、桁数が増えた。
視覚的に目で追うのが難しくなり、どこの計算をしているのか分からなくなっている様子だった
2.そろばんに慣れ、ものすごいスピードで珠を弾くようになったけれど、手先がとても不器用なので、弾き間違えることが増えた
3.書字が苦手。桁が増えるにつれ枠の中に数字を書けずはみ出し、さらに字もグチャっと書いてしまうことにより、読めずに×になってしまうこともあった
4.すごいスピードで問題を解くので時間が余るが、こだわりから見直しをしない。ゆっくりやることもしない

…などです。けんとの特性と、そろばんが合っていないかも…と思うように。正解率が下がった結果、集中力が続かなくなり、モチベーションも下がり、負のループにはまってしまった気がしました。

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