最低気温5度でも半袖登校!感覚過敏と鈍麻のせい?服装調節苦手なASD息子とつくった「あるルール」とは?
もう気温は一桁なのに!?クラスで残り2人の半袖になったコウ。
Upload By 丸山さとこ
神経発達症(発達障害)のあるコウの感覚には、過敏と鈍麻の両方があると感じることがしばしばです。
子どもが好んで食べる一般的なお菓子を「甘すぎて食べられない」と言って拒んだかと思えば、私や夫が顔をしかめるほど酸っぱい果物を全く平気で平らげたりするので、私も「好みの問題ではないのだろうな」と思って見守っているところがあります。
そんな彼には、味覚のほかにも鈍麻を感じることがあります。主に寒さに対してです。小学生のころは若干暑さに対しても鈍いところがありましたが、年齢が上がるに従って次第に暑がりになっていきました。
昨年は、冬が近づき朝の気温が一桁になってからも半袖で登校していたため、それを見た夫にしょっちゅう「見ているこっちが寒いわ!」と言われていました。私も「もう気温も一桁だし長袖にしたら?」と言いましたが、コウは「全然寒くない。
長袖着たら暑くて倒れちゃうよ」と半袖登校を続けていました。
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ついにクラス内の半袖登校が2人になったとき、コウを除いた1人は筋肉がしっかりついたガッチリ体系の男子で『確かに寒くはないのかも』と思うビジュアルの生徒でした。
そこのところ、コウは筋肉控えめの細身な男子であるため見た目の「寒そう!!」な印象が強く、実際体温もそう高くはないため、私と夫は『本当に寒くないのだろうか?』と心配していました。
寒いときに(寒さを感じなくても)暖かい恰好をすることは大切!
「本当~に寒くないの?」と心配する両親の思いと毎朝の口出しをよそに、毎朝元気いっぱいに登校していくコウ。せめてと思い長袖のシャツを持たせるようにしましたが、彼は一向に着替えようとしません。
「最後の1人になるか、最高気温も一桁になるかしたら、あきらめて着替えてほしい」と伝えたところ、それは了承してもらえたためひとまず見守ることにしました。
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そんなある日のこと、帰ってきた彼が少し鼻をぐずつかせているのを見ました。すかさず「これは流石に体が冷えてるんじゃないの~?」と突っ込むと、「うーん、そうなのかな…?」とピンとこない様子のコウ。
「感覚的には納得いかないかもしれないけど、ここはお母さんを信じて上着を着てみてよ。