子育て情報『発達障害娘「家賃が払えない」!?休職中に数十万を使った娘。成年後見制度を再度考えるようになった理由【専門家アドバイスも】』

2023年6月19日 06:15

発達障害娘「家賃が払えない」!?休職中に数十万を使った娘。成年後見制度を再度考えるようになった理由【専門家アドバイスも】

でも娘は今や成人の社会人。携帯電話の契約も本人名義に変更していて、機種や料金プラン、決済サービスも自分で選べるようになっていました。

またATMで頻繁に現金を引き出していて、何に使った覚えていない“使途不明な支出”も多くありました。

本人に聞くと「あのときの自分はどうかしていた」と言っていました。確かにそのころは娘のメンタルがとても不安定な時期でした。それでもまさか娘が1ヶ月で数十万円も使うとは…。


成年後見人制度

私はそれまでも「成年後見人」という言葉を耳にはしていましたが「親も健在だし、娘にはまだ必要ないかな」と思っていました。

でもこの一件で娘には保佐人、または補助人が必要なのだとあらためて思いました。


現行の成年後見人制度は、費用がかかる、一度選定されると一生涯変更ができないなど不便な点があります。

また、周りから見たら「それって無駄使いじゃない?」も思えることでも、本人にとっては「すごく重要で、生きていくうえでとても大切なこと。唯一の楽しみ」という場合もあるので、なんでもかんでも管理・制限するのはどうなんだろう?という気持ちもあります。

現在、成年後見人制度はいろいろな観点から見直しが論じられているので、これからも注視していこうと思っています。


経験して身につく

貯蓄が底をついてはじめて自分の置かれている立場を理解したようで、娘は生活の見直しをしました。

・習い事を減らし、ポケットWi-Fiは解約
・外食は控える
・通帳は“貴重品”としてグループホームの世話人さんに預け、お金は本当に必要なときだけ引き出し、何に使ったか記録する
・携帯には再度フィルターをかける

娘は何事も経験しないと分からないタイプです。
働かなければ収入が減り、それまでと同じ生活を送るのは難しくなるということは、当然娘も『知識』として分かっていたと思います。でも実際経験して初めて『実感』したのでしょう。


また、計算が苦手な自分が、お金の管理を自分一人でする難しさにも改めて気づいたようです。

休職中も娘は「働きたくない」と思っていたわけではありません。
娘はコミュニケーションは得意ではありませんが、一人でいるよりも誰かといる方が好きなので「吐き気やだるさがなければ働きたい」と、ずっと言っていました。

今回の出来事は、娘が次の新たなステップに進む一つのきっかけにもなったと私は思っています。

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