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発達障害グレー5歳「男の子だから」「2、3歳はみんな多動」の言葉にモヤモヤ、聴覚過敏に癇癪で親子で大泣きした日々もーー悩みながらも育児奮闘中!【新連載】

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5歳発達障害グレーゾーンの息子の特性

発達障害グレー5歳「男の子だから」「2、3歳はみんな多動」の言葉にモヤモヤ、聴覚過敏に癇癪で親子で大泣きした日々もーー悩みながらも育児奮闘中!【新連載】

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現在5歳5ヶ月の息子はADHD+ASDの傾向があり、児童精神科医による診断ではグレーゾーンとの結果でした。
からだの多動は小さいころと比べてだいぶ落ち着きましたが、5歳の現在は脳内が多動なようで、思いついたり目についたことを片っ端からやりはじめてしまうところがあります。
時間感覚がうとく切り替えも苦手なので、周りの大人は「早くしなさい!」「いつまでやってんの!」を、ついつい連呼してしまいます…。

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私も怒りたくないし、息子もきっと毎日怒られたくはないでしょうから、何かうまい対応策がないものかと日々、模索しています。
息子も含めて、発達障害のグレーゾーンと言われる人たちは、「普通」と言われる社会で生きている方も多いと思います。
「変わっている」と思われがちな、発達特性のある人たちも生きやすく、多様性を認め合えるような社会になってほしいと、当事者の母として願っています。

3歳は多動と癇癪、4歳は聴覚過敏とこだわり…グレーゾーン息子の困りごと


3歳ごろまでは多動と癇癪がいちばんの悩みごとでした。
すぐにどこかに走って行ってしまうので、事故にならないか常に神経を尖らせながら息子に向き合っていました。
また、思い通りにいかないときや思いが伝わらないときに激しい癇癪が起き、私も息子も大泣き…なんてことも。

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4歳ごろからは聴覚過敏やこだわりがとても激しかったです。
特に聴覚過敏には悩みました。息子は幼稚園の園内放送で流れる音楽や大きな声、それに園児が一斉にワー!となる音がつらくて、一時期は通園もできなくなるほどでした。

このころ息子は、物事の順序やタイミングなど自分なりのこだわりが強い時期で、先生に注意されることが多かったのだと思います。幼稚園は集団生活なので、注意されたり自分だけのやりたいことができないのは仕方がないことです。息子も自分の気持ちと折り合いをつけて集団生活をやっていかなくてはいけませんが、このころはまだうまくできませんでした。そんなストレスによって聴覚過敏が強く出ていた時期なので、療育に通いはじめ自分の気持ちに折り合いをつけられるようになったり、幼稚園では登園時間を遅くずらすなどの配慮をしてもらいストレスが緩和された今は、音の悩みも少なくなっています。


また自分のルールを乱されると大変怒り、幼稚園での友達づき合いも苦労しているようでした。伝えたい思いが言葉に出てこず、手が出ることも…。

息子の特技・好きなこと


特技はお絵描きです。
3歳まではクレヨンを渡しても食べてしまったり、電車ごっこに使ってろくに描画らしいことはしませんでしたが、3歳半から目で見た自分の好きな物や風景を描くようになりました。物の形を正確にとらえる力があるなと感じています。

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好きなことはブロックと工作です。
おもちゃを与えてもすぐにバラバラに分解してしまう(つまり壊す)息子。しっかりとした作りのおもちゃでなければ、息子の手にかかれば3日以内に分解完了です。


そんなに分解したいのなら、ブロックを組み立ててあげて渡せば永遠に分解できるし、親的にもダメージがないのでは⁉ということで、3歳過ぎに大きめのブロックをプレゼントしました。

どハマりした息子でしたが、そのうち「踏切のバッテンが作れない」と怒りはじめました。大きめのブロックだと大雑把なデザインしか作れないので、もっと本物の踏切に近いものを求めていたようです。完璧主義の片鱗が見えます。
ちょっと早いかなと思いつつ、4歳で某有名ブロックをプレゼントしました。その日から大好きなブロックをいじらない日はありません。

家族紹介

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わが家は4人+猫の家族です。
妹は3歳で幼稚園の年少さんです。
泣き虫で甘えん坊ですが、かなりのしっかり者で気が利く子です。あまりにもしっかりしているので、兄である息子はプライドを傷つけられることもしばしば…。

夫は子育てには協力的で子煩悩です。夫も子どものころは息子と似た傾向があったそうで、学生時代は苦労した経験もあるのだとか。
キジトラの猫を飼っています。娘のことは大好きですが息子のことは苦手なようです。

私ネコ山は忘れ物が多くいつも時間ギリギリ、ゴミの日にゴミ出しできる人を尊敬しています。良いところと特技だけを伸ばして生きてきました!

孤独だったグレーゾーン息子の育児。同じ境遇の人に寄り添うコラムを届けたい

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息子の育児は孤独でした。
まわりに「うちもよ~」とか「男の子だからね~」と言われても「なんかそういうレベルと違うんだよな…」とモヤモヤした日々のこと、息子の特性と向き合いつつグレーゾーンだからこそ 迷う支援のあり方など、答えを出したりアドバイスしたりはできませんが、同じ境遇の保護者の方に寄り添うコラムをお届けできればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!

執筆/ネコ山

(監修:新美先生)
ネコ山さん、はじめまして。
多動でお絵かきが得意、工作とブロックが好きな息子さん、とっても魅力的ですね。多動=好奇心とエネルギーに満ちているということなので、親としては危なっかしくて目が離せない一方で、想像を超えてくるエピソード満載で毎日飽きないですよね。周りのママ友とはレベルが違って話が合わないけど、息子さんの大変ながら魅力的な日常を誰かと共有したいというネコ山さんのポジティブな思いが伝わってきて、これからの記事がとっても楽しみです。よろしくお願いいたします。

コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。


神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。


ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。

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