子育て情報『発達障害は何科を受診?診断のメリット、デメリット【医師回答】』

発達障害は何科を受診?診断のメリット、デメリット【医師回答】


発達障害の診断の流れとは?

発達障害の診断は以下のような流れで行われます。

1.診察、問診
子どもの場合は、保護者に子どもの普段の様子、症状、困り事や、生育歴についての問診を行います。また、遊びの空間などで子どもを遊ばせるなどの行動観察も行われます。

2.検査等
必要に応じて知能検査、発達検査などの検査を行います。質問紙を用いた評価を行うこともあります。発達障害と似たような症状を引き起こす身体疾患が疑われる場合には、血液検査、聴力検査、脳波検査、頭部画像検査を行うこともあります。

3.診断
診察、問診、検査の結果を踏まえ、診断基準に沿って総合的に判断されます。

発達障害の検査方法にはさまざまなものがあります。


知能検査
知能の水準あるいは発達の程度を測定した検査です。主な知能検査法として以下のようなものがあります。
・田中ビネー知能検査V
・WPPSI-III知能検査
・WISC-V知能診断検査
・WAIS-IV知能検査
・KABC-II

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-040.html
参考:知能指数 / IQ(ちのうしすう)|e-ヘルスネット

発達検査
発達検査とは、子どもの認知面・言語面・運動面などの発達の度合いを調べる検査です。主な発達検査法として以下のようなものがあります。
・新版K式発達検査
・遠城寺式乳幼児精神発達検査
・津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法
・日本版Bayley-III乳幼児発達検査
・ASQ-3
・KIDS乳幼児発達スケール
・ブラゼルトン新生児行動評価法
・日本版デンバー式発達スクリーニング検査

質問紙等
また、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)の評価には以下のような質問紙が用いられる場合もあります。
・SDQ
・CBCL
・MSPA
・Vineland-II

ASD(自閉スペクトラム症)の評価には以下のような質問紙が用いられる場合もあります。
・M-CHAT
・PARS-TR
・自閉症スペクトラム指数(AQ)

ADHD(注意欠如多動症)の評価には以下のような質問紙が用いられる場合もあります。・ADHD-RS
・QCD

子どもの知能検査・発達検査には主に「WISC-V」 、「田中ビネー知能検査V」、「新版K式発達検査」

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