【発達障害×卒園・卒業式特集】涙あり事件あり!?練習で脱走、本番でやらかし、不登校のアルバム問題など
成長に涙……だけじゃない⁉卒園式の練習を嫌がる、本番でやってしまった!不登校だけど卒業式はどうする?発達に特性がある子どもたちの卒園、卒業式
卒園式、卒業式シーズンですね!お子さんの成長に涙、涙だったという方もいれば、式自体に出席するべきか、出席したとしても最後まで参加できるかなど悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、連載ライター陣などから寄せられた卒園式、卒業式にまつわるエピソードをまとめてご紹介します。発達に特性があるお子さんの卒園、卒業式はお悩みは多いと思いますが、お子さんの予想以上の成長にびっくりする場面もあったようです。
卒園式の練習が嫌な理由は?行事が苦手な息子、卒園式大丈夫?
発達障害の疑いがあるモンズースーさんの息子さん。卒園式の練習を毎回逃げ出していたのですが、そこには彼なりの理由がありました。
行事の練習がとても苦手なADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)のむっくん。行事の練習は不参加で本番にだけ参加するスタイルを貫いてきました。そんなむっくんの卒園式、むっくんの行動の理由を知って……。
小学校、中学、高校の卒業式は?
大のおっちょこちょいなADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)のリュウ太くん。小学校の卒業式で、“珍事件”が起こりました!
「卒業生入場!」ハラハラしながら見守る中、まわりより小さな体のシュウママさんの長男が入場しました。その雄姿に特別支援学校で過ごした6年間を思い出を重なり感動の涙です。
中学1年で不登校になった多原さんの娘さん。卒業が近くなり、卒業アルバム、卒業式をどうするか決めなければいけなくなり……。
小学校でも中学校でも卒業式で涙を見せたことがなかった荒木さんの娘さんが、高校の卒業式では大号泣。その理由は……。
さいごに
発達に特性があるお子さんの卒園、卒業式は十人十色。
参加できてもできなくても、お子さんは自分のペースで少しずつ成長しているものです。いい思い出になることを願っています。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。
論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。