子育て情報『放デイ選びに失敗!?運動が苦手な自閉症娘の放課後等デイサービス探し。利用の2つのポイントは【読者体験談】』

放デイ選びに失敗!?運動が苦手な自閉症娘の放課後等デイサービス探し。利用の2つのポイントは【読者体験談】

もちろん事業所との話し合いなどで疑問を解決できることが一番良いのですが、不信感を感じているところに通い続けていると保護者のストレスも溜まってしまいます。

今も楽しく放課後等デイサービスに通っている娘。これからも社会とつながりをもちながら、楽しくのびのびと成長してもらえればと思っています。

イラスト/keiko
※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。

(監修:新美先生より)
運動療育系の放課後等デイサービス探しについてのエピソードを教えていただきありがとうございます。
DCD(発達性協調運動症)というのは、目から入る情報、触覚や自分の体の部分の位置や動き、力の入れ具合を感じる感覚などの情報を統合し、目的に合わせて対応、修正しながら体を動かす「協調運動」がスムーズにいかず、体の動かし方が極端に不器用になる発達障害の一つです。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)などのほかの発達障害に合併することも多いです。

ASD(自閉スペクトラム症)にDCD(発達性協調運動症)が合併すると、慎重さや、興味の偏りと相まって、体を動かす遊びに興味を示さなかったり、怖がったりするために、体を動かすことの経験不足も重なり、さらに運動が苦手になるという悪循環が起きやすいです。
特に学校の体育の一斉授業では、活動のテンポが早かったり、集団の指示が分かりづらかったり、他者におくれを取ってコンプレックスが高まったりしてとても苦痛に感じやすいでしょう。

病院などの作業療法といったリハビリで、本人の発達段階に応じて個別療育が受けられる機会があるとよいですが、枠などの制限があることはどこの地域でも多いです。放課後等デイサービスの中には「運動療育」「個別療育」をウリにしているところもあります。発達特性に理解のある事業所で、個別~少人数で運動療育を行うことで、本人のペースで体を動かす経験を積んで、楽しいと感じたり、自信をつけたりできるのは理想です。

ただ、注意したいこともあります。放課後等デイサービスは学校が終わってから、または子どもにとって貴重なお休みに行く場所です。平日の日中、学校生活で十分疲れているところに、苦手に感じている運動の活動を行うのが本人の負担にならないかということです。このため訓練意識の強いところや、発達特性・本人の意思に無頓着なところはNGだと思います。

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