漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」の効果や副作用は?子どものイライラや夜泣きに処方?/医師監修
また、漢方薬を服用するのが苦手な子どももいると思います。そういったときは、オブラートで包む、医療補助ゼリーに混ぜる、白湯で溶くなど工夫してみましょう。どうしても嫌がる場合は、子どもが好きなジュースやヨーグルトなどに混ぜる方法もありますが、成分に影響が出る可能性もあるため、あらかじめ医師と相談してから試してみてください。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000160073.pdf
参考:都道府県知事が承認する漢方製剤の製造販売承認事務の取扱いについて|厚生労働省
柴胡加竜骨牡蛎湯は発達障害の症状に効果があるの?
柴胡加竜骨牡蛎湯は発達障害(発達神経症)のある方へ処方されることもあります。発達障害は生まれつきの脳機能の偏りによるもので、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)などの種類があります。
なお、柴胡加竜骨牡蛎湯は発達障害そのものの治療ではなく、発達障害に付随した不安や不眠、夜泣き、神経過敏などの周辺症状の緩和を目的に使われます。
また、発達障害のある方に処方される漢方薬は柴胡加竜骨牡蛎湯だけではありません。困りごとに合わせて、抑肝散(よくかくさん)などが処方されることもあります。
発達障害による困りごとの緩和には、環境調整や療育などさまざまな取り組みがあり、薬の服用だけでなくほかの方法も合わせて行っていくことが大切です。医師や支援機関などと連携しながら、それぞれに合った取り組みを行っていくといいでしょう。
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=MbkmLbVbTEhSpxyE
参考:発達障害(神経発達症)|国立精神・神経医療研究センター
柴胡加竜骨牡蛎湯の使用はハイリスク?副作用について
漢方は副作用が比較的少ないと言われていますが、全くないわけではありません。柴胡加竜骨牡蛎湯にもいくつか副作用が報告されています。
柴胡加竜骨牡蛎湯の副作用としては、
・発疹、発赤
・かゆみ
・腹痛や下痢
・胃の不快感など
が表れることがあります。また、重大な副作用として肝機能障害と間質性肺炎が生じる可能性があるとされており、それぞれ
・肝機能障害:身体のだるさ、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)