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不登校になったはるき、転学したみき、「新たな場所」で起きた親子の変化は?進学について専門家アドバイスも【マンガ発達障害の子どもと私たち】

LITALICO発達ナビ

無理に登校はせず、家で過ごすことにしたはるき、希望が叶って知的障害特別支援学級に転籍したみき。二人のその後は?


発達ナビ読者の体験を元にした「マンガ発達障害の子どもと私たち」。1章はるき編、2章みき編と無事完結しました。

3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたはるきは、小学校3年生の運動会が終わった5月の下旬頃から「学校を休みたい」というようになって、不登校に。最初は受け入れていた保護者も、長引く休みに焦るようになりました。

一方、5歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けているみき。就学相談では通常学級判定となり、通級指導教室に通いながら楽しく学校へ通っていましたが、小学校3年生から勉強につまづきが見られるようになり、小4の「学習の壁」によって登校渋りがでるように。集団授業は難しいのではと思った保護者は、みきが希望する特別支援学級への転籍を希望したのですが、結果は……。

1章、2章については、以下記事からまとめ読みができます。


今回は、そんなはるきとみきのその後をお届けします。専門家による進学についての解説も併せてご覧ください。

マンガ「発達障害の子どもと私たち」エピローグ

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子どもの笑顔を指針に、これからも歩んで行く


発達ナビユーザーからの体験談を元にしたストーリーマンガ「発達障害の子どもと私たち」エピローグいかがでしたか?
はるきは、学校へ行くことはできていませんが、家でも笑顔が増えるとともに放課後等デイサービスという居場所を増やして元気に過ごしているようです。みきは、知的障害特別支援学級でお友だちもでき、楽しく登校できるようになりました。みきにあった環境を見つけられたようです。

笑顔が増えてきたはるきとみき。ですが、これから中学校、高校と将来のことを考えると心配はつきません。発達障害があるお子さんの進路の選び方について、鳥取大学大学院教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生に解説いただきます。


中学、高校の進路の選び方について【専門家解説】


中学でどの学級に在籍するかについては、高校の進学が関係してくるため、注意が必要になります。例えばみきさんの場合、中学でも知的障害特別支援学級を希望される場合、入学前から高校を受験することを前提に教育課程を組んでいただくようお願いする必要があります。

知的障害特別支援学級では、一般的に各教科の指導というよりは、自立活動を中心にカリキュラムが組まれることが多いため、そのため、通常の高校への進学は難しくなるケースもあると思います。自閉症・情緒障害特別支援学級や病弱・身体虚弱特別支援学級の場合は、こうした心配はありません。地域によっても多少の違いがあるので、中学校に就学する時点で、高校の進路についてもある程度相談しておくことが必要ではないかと思います。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/005.htm
参考:3.特別支援教育に関する学習指導要領等|文部科学省教育課程の編成について2特別支援学級

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「発達障害の子どもと私たち」最後までお読みいただきありがとうございました。

【マンガ発達障害の子どもと私たち】

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。


神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。
今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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