5人のうち3人が発達障害!?母、長男、次女が精神障害者保健福祉手帳を取得。仲良し家族の七転び八起きな日々【新連載】
最初は、末っ子である次女の問題行動から発覚!
5人家族のうち、3人に発達障害があるわが家。発端は、次女がまだ小学校3~4年生の頃に、家庭内で問題行動を起こしたことでした。私と夫が対応していく中で、これはどうもおかしいぞ?と思い、次女を連れて発達障害を診てくれる病院へ行き、検査の末にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。そういえば、2歳で言葉をたくさん覚えた頃から、ずっと明るく元気でおしゃべりが上手な子どもでした。起きている間ずっとおしゃべりしていましたね。今も薬を飲み忘れると、人のことはお構いなしに延々話しかけてきます。……いや、楽しいんですけどね?でも母の脳みそが悲鳴をあげる日もあります(笑)。
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テスト中に頭が真っ白になる高校生の長男
学力的には分かっているはずの問題ばかりなのに、テスト中に頭が真っ白になり、何も書けなくなっていた長男。
テストの点数がひどいことになり、もしや、次女と同じ発達障害で何か困りごとが発生しているのでは?と受診に至り、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。そこから学校へ配慮の相談をして、別室受験をさせてもらうなどでなんとか高校を卒業しました。無事に大学合格!……からの、留年(笑)!発達の凸凹が大きく、実はわが家の3きょうだいの中でも一番繊細で、でも同時に留年しても全然生活態度が変わらないので、鈍感なのかもしれません。
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そして私自身も精神科受診へ
子どもたちの様子を見て、これは私も発達障害がある気がする……グレーと言われるかもしれないけど、検査してみたほうが良いな、と当時働いていた職場のすぐ近くにあった精神科を受診。アラフィフでADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。思い返せば、心当たりしかない半世紀。自分の特性と知らぬ間に向き合いいろいろと工夫したり、克服していることも多かったと思います。グレーゾーンどころか、検査結果だけ見たらぶっちぎりのADHD(注意欠如多動症)でした(笑)。
発達障害関連のコラムを書くうちに、自身の特性を改めて見直すと、出るわ出るわの困りごと。今まで、困っている状態がデフォルトだったのだと判明しつつあります。
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3人とも障害者手帳を申請、取得しました。
3人そろって発達障害の診断を受け、投薬でそれぞれ効果を実感していることもあり、自立支援医療制度を利用したり、配慮や福祉サービスを受けるために、精神障害者保健福祉手帳をそれぞれ持っています。子ども達は3級、私は2級です。そんな3人の障害者を養う夫の苦労たるや、大変なものだと思われます。長女もよく、3人ともめんどくさいとボヤいています。発達障害を比較的オープンにしている、面白おかしく過ごす、仲良し家族ですが、水面下では足をバタバタ、ジタバタ頑張って生きています。時々、猫のほうがお利口だなと思うぐらいダメダメな3人ですが、七転び八起きの経験が、どなたかの気づきのきっかけや、息抜きになればうれしいです。
ゆるく、元気に、発信していきます!
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執筆/ゆたかちひろ
(監修:新美先生より)
はじめまして、ゆたかさん。自己紹介・ご家族紹介をありがとうございます。
文面から伝わる、にぎやかで仲良しなご様子、これからどんなエピソードを聞かせていただけるのか、楽しみです。
ご家族の一人が発達障害の診断を受けたことがきっかけで、ほかの家族も次々と……ということはよくありますよね。家族の中で特性と特性がぶつかり合うこともあれば、自然と共感できたり、お互いの経験を参考にしあえたりとお互いに影響し合うのが家族ですよね。
いろいろ聞かせていただけることを期待しております。よろしくお願いいたします。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に
公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。
現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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